浦井版は拝見していないため、今回が初見でした。
原作ははるか昔に読んで、とてもしんどかった思いが胸底に残っています。
でも舞台版はラストには温かい気持ちになれました。

まだ初日なのでネタバレ少なめ(少しあるかも?ご注意)での感想。

矢田くんはルカ@王家で初めて知ったくらいなので、こんなに熱のある舞台人とは驚き。
チャーリーの無邪気さも冷徹さも寂しさも、全身で表現してて熱い。
ちょっと動きすぎかな?と思うところもあったけど、魂で表現してるのが感じられて良かったです。
可愛い男の子が似合うイメージだけど、骨太な男もいいんじゃないか、と思わせられました。
まだまだ幅広い魅力がありそう。
作品ラストに温かい気持ちになれたのは、矢田くんの力でしょうね。チャーリーの幸せが伝わってきたから。

夏希さんのアリスは初日ゆえかまだちょっと固めな印象。
原作だとチャーリー視点だけど、この舞台だとアリスが狂言回し的な役割もしているから、役作りに加えて技術的にも難しい役だと思います。
(そういやニジンスキーでもヤンさんに狂言回しさせてたなオギー)
アリスは基本的には優しくて物静か。理性的。でもチャーリーの変化と自分の感情の変化とに悩みためらい……確かに今までの夏希さんには無かったタイプの女性像。
狂言回しだけど、物語を引っ張っていくわけじゃないしね。
でも、芯の強いところはやはり夏希さんらしいと思いました。
あと、その持ち味のせいか、チャーリーに頭脳が付いていけなくて悔しいって感じがあまりしなかったような←だって充分賢く見えるんだもんアリス(^_^;)
今後どう変化していくか楽しみです。
それにしても夏希さん、腰の位置が高すぎ!
足長すぎスタイル良すぎで浮いちゃってたわ(笑)

浦井版も観た人が、キャスト変わるとここまで演出も変わるのか……と仰ってたので、観てみたかったなぁと思いました。
でも一方で、先入観無しでの今回も良かったなぁと満足しています。