今日で2月も終わりですね。
3月になる前に、2月に観た舞台を覚え書き。

2/8(水)19:00 足跡姫
2/18(土)13:00 陥没
2/19(日)16:45 BLOOD+

足跡姫
野田さんらしい言葉遊びを取り入れながらも、いつもほどストーリーは難解ではなかった印象。
ただ、作品の裏やら表やらに散りばめられている(であろう)要素に気付くには、私には勘三郎さんに関する基礎知識が少なすぎるので、お隣席で泣いていた方のようには感じられていない(であろう)自分がちょっと残念。
りえちゃんを観るのはロープ以来かな、細っこいのに内面から発する光が強い。ロープの時より堂々として見えました。
古田さんの存在感というか圧力というか……重みが舞台をまとめていたように思います。
作品によって好き嫌いが大きく分かれる役者さんなんですが、今回の古田さんは好きだったなぁ(上からかいw)

陥没
良かった、すごく良かった!
タイトルからして笑う作品とは思わなかったし、最後にこんな切なくてあったかい気持ちになるとは思わなかった。
押し付けがましくなく、人生とか周囲の人たちとかを愛おしいと思えるようなお話。
脚本がよく練られているのが一番の理由だと思うけれど、役者がちゃんと「らしく」存在しているのも大きいと思います。
若干1名ほどお芝居イマイチさんがいたけど、周りが上手すぎるせいだと思うのでちょっと可哀想(^^;
小池栄子さんと緒川たまきさんが特に良かったなぁ。
なんというか、ちゃんと舞台上に乗っていながら(舞台上なのにTV風にしか立てない女優っているからね)ものすごくナチュラルなのです。
高橋恵子さんも美しかったなぁ。いるだけで華やかオーラ。
あとは、なんといっても生瀬さんね……すっごく、すっごく、すっごく嫌なヤツでした←褒めてます(笑)
演劇好きにも楽しめるし、演劇初心者にもオススメできる作品でした。再演希望!

BLOOD+
久しぶりの石田さん。相変わらず上手いわ。
豹変する役はもちろん「さすが!」って迫力だったけど、年寄りが薪割りしながら喋る……とか、声だけで伝わってくる微妙なニュアンスが本当に細かくて上手い。
他の声優さんたちの演技力も確かだし、生演奏(しかも9名編成の豪華さ)やら雪やら火やらで演出も楽しかったですがなんどか睡魔に襲われてしまいました。
陥没よりかなり短い公演時間だったはずなのになぁ……ちょっと飽きましたね。
アニメはもう10年も前なんですね。見ていたけどほとんど記憶に無かったので、あらすじだけWikiで復習しておいて良かったです。
石田さんの台本の持ち方が相変わらず優雅で素敵でした。ただ、ご本人もおっしゃってましたけど役の年齢が高かったですねぇ……私としてはもっと若い二枚目声が聞きたかったです。
あとはまぁ、個人的には「ナチの残党」とか「ボルマン」とかが出てくる話だったもんで『ロジェ』思い出してウヒョッてなりました←たぶん会場でそんな連想しているの私だけだったろうw