既に2週間ほど経ってしまいましたが、シルバーウィークの飛び石連休を使い、二泊三日で行った岩手旅行の覚え書きを。

平泉には世界遺産登録前からずっと行きたかったのですが、去年の「新版義経千本桜」で俄然熱が高まり(笑)念願かなって行って来ました。

平泉は、バスツアーだと要所を数時間で回れるくらいのサイズ感らしい。
しかし、ひとつひとつじっくり見るであろう私がそれで足りるわけがない!
というわけで、中日(なかび)の丸一日を平泉観光に当てまして、その前後で周辺を回りました。

一日目は東京から東北新幹線で一ノ関まで。そこからレンタカーを借り三陸海岸へ向かいました。
陸前高田の奇跡の1本松。

近くには元・道の駅だった建物がありました(写真右下)
津波の記憶として残すようですが、20メートル程の高さがあるこの建物のすぐ下まで水位はきたそうです。
わずかな屋上スペースで3人の方が九死に一生を得たとのことですが、足元までせまる水と地獄のような周囲、夜は暗く、寒くどれほど恐ろしかったかと……心底震えました。

しかし少しずつですが、復興工事も進んでいました。
4年ほど前にボランティアで宮城県の海岸沿いに行きましたが、その時は瓦礫を運び出すためのダンプカーが蟻のように列を作っていました。
でも今回の陸前高田では、土地をかさ上げしたり堤防を作るための土砂を運び入れるダンプカーの列でした。
まだまだ先は長いとも感じましたが、いつか活気あふれる町が見られることを信じたいです。

陸前高田から一ノ関方面に戻り、途中の猊鼻渓へ。
舟下りを楽しみました。

砂鉄川……名前通り砂鉄が採れるそうです。
昔は砂金も採れたとか。
奥州藤原氏も金で財をなしたんですよね。

舟下りとは言いながら、実際には川を上ってから、また下ってくる往復便で約90分。
エンジンは無し、船頭さんの人力のみ。
川の流れもゆるやかで、緑も静かで気持ち良かったです。
途中から雨が降ってきたのが残念でしたが、また違う季節に行ってみたいなぁ、と思う素敵な場所でした。

この日のお宿は奥州平泉温泉「しづか亭」さん。
お料理も美味しく、味わいのある浴場も独り占めでしたのでのんびりしました。
雨で露天風呂に入れなかったけど(笑)

翌朝、お部屋の窓から見えたのは田んぼ。ふつうの田んぼ。
絶景ではないけれど、なんだかとてもいいなぁ、と思いました。