下北沢の本多劇場は2回目。
やはり見やすい劇場だな、という印象。同じ列の人が動くだけでじかに響くけどね←ほぼ長椅子状態(^-^;

加藤健一事務所の舞台を拝見するのは初めて。
今まで何度か検討したけどなかなか都合が合わなくて。やっと観られるとワクワク←でも予習はゼロ(^-^;

今回の作品はふたり芝居。
加藤健一さん扮する英国の退役軍人(元陸軍大将)と、三田和代さん扮するその妻。
70を過ぎた老夫婦の会話で芝居が進みます。

英国の劇作家の脚本らしいですが(←観終わってから知りました)、今の日本に生きる身として肌近くに感じる話でした。

『核兵器は戦争の抑止力になるのか』という大きな議題で討論し始める老夫婦。
ですが、その会話の中に浮かび上がるのは『夫婦とは何か』『男と女とは何か』『生きるとは何か』『死とは何か』『幸せとは何か』
身近だけれど核兵器よりも難問かもしれず、そして決して答えの出ないものたち。

この夫婦は愛し合ってないわけじゃない、むしろ結婚して50年たっても互いに尊重し合っている。
労りあってる。
それなのに、議論はいつまでも平行線。

人間はやはり独りなのかもしれない。
相手を愛しいと思う気持ちは、結局自分が愛しいから出てくるのかもしれない。
なんだか切ない気もするけどね。
でもやっぱり幸せは、自分が自分らしくいることだとも思う。

1時間45分、休憩なし。
ふたりだけの出演者。衣装もセットも変わらない。歌やダンスがあるわけじゃない。

でも集中して観れました。
良い役者さんの良い芝居は良いね(*^^*)

そろそろ夏希さんのじっくりしたお芝居が観たいなぁ~



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