初めてシアターオーブに潜入!

エレベーターを降りたロビー階のフロアから「だだっ広いなぁ」という印象。
客席も3階まであって広い。
でもその割には2階ロビーに上がる通路や階段が狭いのね…うーん(^^;

お友達からは「シートの色がグレーで暗い感じだよ」と聞いてたんですが成るほどそうですね。
大きな劇場と言うと赤いシートに慣れているので、わーい劇場に来た!というよりはホールに来た…という印象を受けました。

1階12列目の上手ブロックで観劇。
前の人の座高が平均的だったので普通に観れましたけど、ステージが低めで客席の傾斜が緩いので席によっては観にくいのかもしれないなぁ、なんて思いながら開演を待ちました。



では本編感想。
辛口です(^^;

休憩20分を含めて2時間40分。
僕戦車のように長いなぁ、退屈だなぁとは思わなかったんですが、なんだかバランスの悪い舞台でした。

場面展開が多くて、重点がどこに置かれているかわからない。
盛り上がるべきシーンと穏やかなシーン、その長さの配分が悪い。

そして感情の動きにしても、話の展開にしても、薄っぺらいセリフでの説明に頼っているなぁと思いました。
(ま、谷せんせや植爺せんせ程じゃないですが(^^;)

そのせいで主要人物3人の恋愛感情、夫婦愛、そして友情…それがどうもよく伝わってこなかった。

この絡み合う複雑な感情こそがこの作品の重要ポイントだと思うのに。
彼女への愛情と、その夫への友情があるからこそ主人公は「自己犠牲」の道を選ぶんだと思うのに。

彼らの心の移ろいや揺らぎを丁寧に描くべきなのに、そういう演出が無くて、単純なセリフで終わらせてしまうんですよね。
正直なところ「ええ!?スクネ、あんたいつの間にサクヤのこと好きになったの?」とか思っちゃいましたよ(^^;

時間的にはむしろ、悪逆非道な王に対する民衆の恨みの方に時間かけてたような。
この演出、そんなに長く必要か?とか思っちゃった。
それでいながら「悪逆非道」が具体的にはよく判らないし。
いや、もちろん「夫を殺された」とか「あの酷い暮らし」とかセリフはあるんですけど…やっぱり薄っぺらくて説得性に欠けるというか。

突貫工事で作った作品なのかなぁ(^^;



出演者は豪華。
剛くんは…私は長年のファンですが相変わらず滑舌が悪いのと棒読みっぽいセリフ回しがツライ(^^;
この人は大劇場向きじゃないと思うの。赤坂ACTでも思ったんだけど。
繊細な表情の演技が上手い人だから(セリフ言わない時の方が上手いとファンの間でも言われていたよね15年以上前から^^;)小劇場に立って欲しい。
「屋上の狂人」とか最高だったもんなぁ…チケ難になるけど。

堀北さんはお嬢様役でとても可愛かったけど…
歩き方がお嬢様じゃないのが惜しかったなぁ(^^;
ミミ役の方が生き生きしてたよね(笑)

そういう意味では高橋恵子さんの方が佇まいが美しかったし、大杉漣さんをはじめ周囲が素晴らしく上手かった。
スミレ以来の壌晴彦さんも悪役で存在感あったしー!(^^)


脚本、練り直してやってもらえんかな。

とりあえず剛くんのムキムキな二の腕は眼福だったしさ(爆)