無事に大千秋楽も終演したようですね。
おめでとうございます!
観に行けませんでしたが、西に向けて念を飛ばしておりました(笑)
作品としても素晴らしかったし、役者の皆さんも本当に素晴らしかった。
そして、その中でツァイテルとして生きる姫を観ることが出来て、ファンとして幸せでした。
ツァイテルは「水夏希にしか出来ない役」とか「水夏希らしい役」という役では無いと思います。
(例えば空祥に比べれば、ね)
でも今この時期にこの役に出会えたことは、姫にとっても私たちファンにとっても貴重だったんじゃないかなって思うのです。
またまた新たな可能性を実感できましたから。
19歳の恥じらう花嫁・・・まさかねぇ、そんな姿を「可愛い!可愛い!」とデレデレしながら観ることが出来るなんて3年前は想像もしてませんでしたよ(爆)
それに、ツァイテルという役は一見して地味な役回りですが、実は一番変化のある役だと思うんです。
両親に守られていた娘時代から始まり、結婚して妻となって母となって・・・両親と離れて新しい家族と旅立っていく。
可愛らしい娘から強く美しい女へ。
ロシア人に対する態度も、徐々に変化していきますよね。
1幕の最初ではほとんど接点もなく、すれ違ったら黙ってさりげなく下を向いてやり過ごしていた。きっと両親にもそのように教えられていたのでしょう。
2幕では商売人の妻としてロシア人の客に対して愛想よく応対するようになる。けれど自分の赤ちゃんは彼らから遠ざけようとするんですよね。自分の結婚式にあんなことをした人達ですから、警戒するのは当然でしょう。
それが最後のチャヴァとの別れのシーンでは、家族の中で唯ひとりフョートカの名前を呼びます。大切な妹を託す相手として・・・心をこめて。
静かだけれど、しなやかな変化。
そんなツァイテルを繊細に演じていた姫。あらためて姫の芝居が好きだなぁと思わせる役でした。
さて、ツァイテル・ストレスから解放された姫の次のステージも楽しみにしています!(笑)