初日と千秋楽を観て来ました~!!

って、元々2公演しか無いなのに初日も千秋楽も無いよね~とは思いますが(^_^;)
1泊してでも2回観たのは良かったです。
やっぱり理解が深まりますね。

今回の「天空の調べ」は本編「客家」の前奏という感じかな。
本編はたぶん空祥のお話になるんだと思うけど、今回は兄・文天祥とはどんな人物だったかを紹介するような内容でした。
副題が「文天祥物語より」とありますしね。


南宋の末期、北のモンゴル帝国に脅かされし時代。
客家の男で、科挙に若くして主席合格した天祥は、宋国王の孫の教育係となる。
国王の人柄に触れ、忠義を尽くすべきはこの主君だと決意した天祥。
のちにモンゴル帝国のフビライに捕らわれ、臣下となるよう請われても拒否し、獄死する。

立派な人かもしれない。
でも、今回の作品で私が魅力を感じたのは文天祥本人ではなく、周囲の人物たちでした。

つまりは謝先生の創作部分ですね。

天祥の妹、空祥。
働き者でしっかりもの。優しさと意志の強さを併せ持ち、武芸のたしなみもある。
地道に暮らしながら、桃源郷を夢見る一面も。
兄の遺志を継いで、とある行動に出るが…
(この続きが「客家」本編らしいです)

バヤン。
客家の村に逃げ込んだモンゴル兵。
敵兵でありながら空祥のおかげで命を助けられ、戦に勝つことだけを考えてきたそれまでの人生に初めて疑問を持つ。
彼の正体はフビライ・ハーン。
空祥との出会いにより、彼はモンゴルも宋も客家も無い、民族の垣根の無い国を作ろうと考えるようになる。

宋の国王、理宗。
自らのことしか考えない官僚たちに囲まれながらも、国や民を思う王。
天祥や空祥に信頼を置き、民のことを考えて戦わず遷都を決意する。

他に天祥の幼馴染みのふたり。
自分たちのルーツ、祖先が追われた地“中原(ちゅうげん)”への帰還を切望する気持ち。
そして戦いを禁ずる客家の教え。
その狭間で揺れる男たち。

「客家」本編ではその辺りがもっと細かく描写されるのでは無いかな…



プログラムによると今回使用された曲はすべて本編にも使われるそうです。
私は空祥と国王が歌う子守唄が好きだったんですが、国王役をサカケン氏がしてくれるか判らないからなぁ…(^_^;)
あとはバヤンと歌うフォルモサ(桃源郷)
これまたバヤン役を照井さんがしてくれるか判らないからなぁ…(^_^;)

本編の配役も気になるところです。