日本体育協会と笹川スポーツ財団は共同で「日本スポーツ少年団現況調査報告書」をまとめ、登録団員数はこの12年で2割減となり、小学生人口の減少率と同様に減少が進んでいることがわかりました。

 

・スポーツ少年団とは?・・・・東京オリンピックを2年後に控えた昭和37年に財団法人日本体育協会が創立50周年記念として「一人でも多くの青少年にスポーツの歓びを!」「スポーツを通じて青少年の体と心を育てる組織を地域社会の中に」と願い創設したもの。

 

 

2014年のスポーツ少年団の登録団員数・・・741,797名(2002年の934,196名と比較して79.4%

 ※2014年の小学生人口は2002年の91.2%なので、少年団の団員数の減少が小学生人口より10ポイント以上進んでいる)

 

  団員数のもっとも多かった競技は「サッカー」144,178名(2002年の89.9%

   2位は「軟式野球」130,010名(2002年の79.8%

 

2014年のスポーツ少年団の団数は34,036団(2002年の97.2%とわずかな減少)

 

2014年の1団あたりの平均団員数は21.8名(2002年と比較して4.9名減少)

 

などといった分析がされています。

 

 

【スポーツ少年団現況調査報告書 日本スポーツ少年団登録データの分析(200年~2014年)】

http://www.ssf.or.jp/research/report/category4/tabid/1093/Default.aspx

 

ただ最近はスポーツ少年団ではないクラブに所属してスポーツをしている子どもたちも増えてきているのではないかと思います。例えば、サッカーでいえば私が小さい頃はスポーツ少年団くらいしかやる場所がありませんでした。

しかし今は地域のクラブに所属している子どもも多くいるように感じます。ただ一概ににいえないですが少子化の影響で団員数が徐々に減少している傾向は否めません。今後もさらに規模の縮小が進んでいくものと予想されます。そうなると近い将来には団員を確保できずに解散する団が増加することも予想され、地域での子どものスポーツ活動の場が失われていくリスクがあります。

 

健全な子どもの育成のためにも、身近にスポーツのできる環境を大人たちは作っていかなくてはなりません。