昔、日本のプロ野球の経済規模は米国のメジャーリーグ(MLS)よりも凌駕して
いた時期があったそうです。
PRESIDENT2016年5月2日号の記事http://president.jp/articles/-/19870
によると、90年代前半のプロ野球全体の年商は約1200億円(1チーム約100億円)、
かたやMLBは約1800億円(1ドル120円、26球団で、1チームあたり約70億円)との
こと。
今やMLBの1球団あたりの年商は日本のプロ野球の2.5倍以上、トップチームの選
手平均年棒は7倍以上の差がついているそうです。
同じようにサッカーでは、93年Jリーグが発足したころ、総収入は約500億円とプ
レミアリーグと同程度で、各チームの売上高もアーセナルやマンチェスターUな
どと同水準だったのが
今はプレミアリーグはおよそ4000億円(1ユーロ130円、約30億ユーロ)と差をつ
けられています。
それは主にTV放映権料の差です。
MLBの公式戦全国放送の放映権料は約1800億円、そこに各球団の本拠地のローカ
ル放送放映権を加えたものはおよそ3480億円。これだけで日本のプロ野球の総売
上に2倍を超えています。
かつで読売ジャイアンツが不動の人気を誇っていた時期で、巨人戦の全国放送権
料は1億~1億5000万円程度だったそうです。
欧米ではテレビ中継を通じて巨額の放送権料がプロスポーツ界に流れ込む仕組み
があり、それが選手の年棒に反映することで著名な・優秀な選手が
集まり、さらに人気が高まりお金が集まるという循環になっているという現状が
あります。