6/28の日経新聞で、
中国のサッカークラブ「広州恒大淘宝足球倶楽部(広州恒大)」は、スポンサー
を務める日産自動車の中国合弁である東風日産に対し、約2480万元(約4億円)
の賠償金を支払うことで裁判が確定したと報道されていました。
その記事によると、東風日産は2014年~15年にかけ、広州恒大のユニホームの胸
部分に、社名や自社製品の乗用車ブランド名「ヴェヌーシア(中国名=啓辰)」
を入れる名目で、1億元(約1500万ドル=約16億円)以上のスポンサー料を広州
恒大に支払い。
しかし、2015年11月、広州で開催されたアジア最強クラブを決める「AFCチャン
ピオンズリーグ」の決勝戦で、スポンサー企業である東風日産とは異なる親会社
のグループ企業の「広州人寿」の広告の入ったユニホームで出場。東風日産は勝
手に広告を外したのは契約違反だとして、約6億円の損害賠償を求める訴訟を起
こしていました。
広東省広州市花都区人民法院(裁判所)が6月中旬、広州恒大に対し、東風日産
へ賠償金の支払いを命じる判決を出したところ、両社から不服申し立てがないこ
とから判決内容が確定したそうです。
サッカーユニフォームのスポンサー差し替えを勝手に行うなどは、通常考えられ
ない行動でサッカーでなくほかのスポーツでも考えられないことで理解に苦しみ
ます。法的にも当然、契約不履行にあたりますから、賠償金支払いも当然ですね。
サッカーのユニホーム無断差し替えに限らず、桁外れの契約金で世界の一流選手
を集めるなど無秩序の風習がまかり通っていた中国のサッカークラブだが、今回
の判決を機にアジアの王者にふさわしい品格を身につけてもらいたいものです。。