イギリスのEU離脱はスポーツ界、特にサッカー界に大きな影響を与えるのは間違

いないでしょう。

EU圏内での移籍の自由を認めた1995年のボスマン判決以降、有力選手の獲得競争

が激化し、移籍金が高騰。高額の放映権料などで潤うイングランドプレミアリー

グにスター選手が集うようになりましたが

イギリスがEUを離脱するとEU出身選手は外国籍選手となりますから、多くの選手

がイングランドプレミアリーグでプレーできなくなり、リーグのレベル低下、世

界的な注目度が低迷する可能性があります。

 

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「イギリスのEU離脱がプレミアリーグやサッカー界に与える5つの影響とは?」

(WEBサイトGOALからの引用)

 

イギリスがEU(ヨーロッパ連合)からの離脱の賛否を問う投票が23日に行われ、

離脱票が多数を占めることが確実になったと『BBC』が報じた。これにより今

後、イギリスは離脱に向けた手続きを進めるとみられる。

 

すでにポンド安が進むなど、世界経済に大きな影響を与えている今回の離脱問題

――。サッカー界、特にプレミアリーグを取り巻く環境にどのような変化が出てく

るのだろうか?

 

EU離脱が決定すればプレミアリーグも対策を講じるだろうが)あくまでも現時

点で考えられる懸念点を挙げていこう。

 

■移籍金など選手獲得にかかる費用の増加

 

すでにポンドが暴落しているように、ポンド安が進む可能性があり、それに伴う

影響は様々な部分で出てきそうだ。

 

その筆頭が選手獲得にかかるコストの増加である。国外からプレーヤーを補強す

る場合……例えばポール・ポグバの価格が16000万ユーロ(約176億円)だとすれ

ば、英国のクラブはポンド安の影響により、余計に3000万ポンド(約39億円)を

支払わなければならないケースが想定される。

 

■選手流出の懸念

 

ポンド安が進みユーロが強くなった場合、EU加盟国のクラブにとってはプレミア

リーグの選手を今までより安く購入できる。

 

反対にいうと、プレミアリーグのクラブにとって、選手が流出する懸念が増した

ことになる。

 

■外国人枠問題

 

最も大きな影響が出そうなのが外国人選手の問題だ。

 

まず、EU圏のプレーヤーが外国人選手扱いとなれば、ビザを取得する必要性が出

てくる。(あくまでも現状のルールなら)英国のビザを取得するためには基本的

に各国代表チームで定期的に出場していなければならない。レギュラークラスで

あれば問題ないが、例えばレスターのエンゴロ・カンテ(※レスター加入時は代

表歴なし)のように、代表歴がないプレーヤーとは契約できないことになる。

 

18歳以下の選手との契約が困難に

 

EUから離脱することで18歳以下のプレーヤーとの契約も基本的には結べなくなる

可能性が出てくる。そうなると、セスク・ファブレガスやポール・ポグバといっ

た才能溢れる若手選手を“青田買い”することもできなくなる。

 

■二重国籍を保持する南米出身選手との契約も困難に

 

ヨーロッパの国籍を持っていれば外国人選手とは扱われなかった南米のプレー

ヤーが、外国人扱いとなる。よって、契約に影響が出てくる懸念がある。

 

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繰り返しになるが、これらはあくまでも現行制度と照らしあわせた際に浮かび上

がる懸念点だ。今後、制度が変わる可能性は十分に考えられる。ただし、仮に大

きな変化がないようであれば、繁栄を極めるプレミアリーグの競争力に「ストッ

プ」がかかることになるかもしれない。

 

今後、プレミアリーグがどんな動きを見せるのか、そもそもイギリスのEU離脱に

伴い、どのような影響が出てくるのか。サッカー界を見ていく上で、避けて通れ

ない問題になりそうだ。

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世界経済にも深刻な影響が及ぶことが確実なイギリスのEU離脱。サッカー界・ス

ポーツ界にどんな影響が出てくるのか?キチンど注視していく必要があります。