プロ野球の北海道日本ハムファイターズが新球場を建設し、札幌ドームから本拠
地を移す構想を進めているという報道がされています。
https://thepage.jp/detail/20160422-00000004-wordleafs
札幌ドームでは実現できていない球場と球団の経営を一体化させて収益力を強化
する狙いがあるそうです。
報道によると、
「日本ハムファイターズは年間約26億5000万円を札幌ドームに支払っている」
・ドーム使用料として約9億円(1試合の使用料が4万人の動員でおよそ1600万
円、オープン戦含め年間70試合程度)
・コンサートやイベントなどで使用されるフィールドシート、トレーニング施設
器具の撤去設置、警備費用・清掃代などで約15億円
・広告看板代として2億5000万円
加えて、ドーム内の飲食店の売上はドーム側。グッズについてはドーム側に卸す形。
ファイターズは年間27億円の広告宣伝費の補填を日本ハム本社から受けているの
で、この補填がなければファイターズ単体では赤字経営となります。
スポーツビジネスの原則は「利益が出れば、それをチーム強化や顧客満足度を
アップするための施設などへの投資に使い、ファンへの利益を還元するもの」です。
そうしたことからファイターズは、自前で球場を作ることでそのような経営問題
を解決し、ビジネスを発展させていきたいと思うのも当然だと思われます。
もし札幌ドームが側の理解が得られないならば、本当に球場を建設することにな
り、ドーム側も経営的に大きな損失を被ることになるのは間違いないので、でき
れば良い形で着地することが望ましいのではないかと思います。