閉店間際、
店の入り口付近で
親指大もある蠅がぶんぶんと音を立てて入店しようとしていた。
二人きりなんてありえねーー
そう思いつつ、廊下へ追い出そうと私は必死で
着地している蠅の目の前で踏みつぶさんばかりにドンと重く足を置く。
何度そうしても蠅は
そんなの関係ねー とばかりに余裕で顔を洗ったりしている。
踏みつぶすことは容易なのに
何故だか殺してはいけない、と感じた。
それを知っているかのような振る舞いの、奴。

私は虫がかなり苦手だ。
なのに最近、虫に好かれている。
1週間程前、米から虫が出た。
地球温暖化のせいだ。と思う。
大至急米びつごと捨てたが、まだ1匹くらいいるかもしれない。
昨日、ベランダに見た事も無いサイケデリックな緑の、足も触覚も長い虫が
隣とうちのベランダの境でのそのそ行ったり来たり、顔洗ったりしている。
くつろがないで。
そして今夜の大蠅。

何故なんだ。
不潔にしてるわけでもないのに、何故なんだ。

Why?何故に

ライジングサンで永ちゃんを見た影響なのか
頭の中ではこの曲がループしまくっている。
っていうか
何故、Why~何故に~ と二回も連呼してるんだ。
なぜってこんなに書くことも滅多にないが
何故だ。

月食の前後から
人との出会いに関しての鳥肌ものの話が立て続けにあったり
不思議なことが多い。
虫もそのキャンペーンの一つなのか?
そして何故、私は虫担当なんだ!!!

今、答えはわかるはずもないが。

この日記がUPされているころ
何事もなければ、私はパリを訪れている。
一年ぶりの友人との再会や
目新しい服や小物との出会いに歓喜しているはずだ。

でも今は
漠然とした胸騒ぎに多少の不安を感じている。
アンラッキーなことでなければ、と願う。
っていうか、これって

虫の知らせ、ってことなのか?





お後がよろしいようで。。。

Dscf5104
未だに廊下で待ち伏せ中
(望遠で撮影)