先週のこと。
月イチで伺っている
某精神病院デイケアでのボランティア書道。
気が付けば6年目?
参加してくださる方の
意欲的にも
技術的にも
レベルが年々向上しているのをとても感じる
毎回自由に、個々に書きたいものを書いている時間の中で
それぞれが めきめきと個性を発揮している。
そして今回初めて、
書道参加者の方の中から
『障害者アートフェスティバル~芸術作品全国公募展~』
に自らエントリーした方が!
その方は、
書で自由な表現をすることにずっと苦手意識と
劣等感を抱いていた人。
『基礎もちゃんとできていない自分が、
勝手に字を崩したり
独創的な作品を書くことなどできないし
許されないですよね?』
と、自分に言い聞かせるかのように
私に毎回質問してきた人。
同じ質問をされるたびに私は、
『ここはもう、学校ではないんですから、
自由に書いてみていいんですよ』
と言い続けて、
紙のサイズも通常の半紙ではなく
小条幅(縦長の紙)で書いてみることを
勧めてきた。
すると少しずつ、
自分の想いのままに
縦長の紙いっぱいに
自由に筆を動かして
墨を薄めてにじみを出してみたり
色々と工夫をし始め、
ついに今回、自分の気に入った作品で
公募展にチャレンジすることを決めたのだ。
これは先月のfreestyle書道での子ども達の作品〜
『自分なんかに〜〜はできない』
そんな制限を
つい頭の中につくってしまうことって、ある。
そんなとき、
誰かにポンって背中を押してもらいたい。
私なんかもこう見えて?(笑)ビビリだから、
周りの人からたくさん勇気をもらって
ビビりながら一歩ずつ進んできて
今がある。
自分に秀でた才能があると思ってもいないし、
特別な人間だとも思わない。
そんな私が書を仕事にしたのは、
こうして生徒さん達のチャレンジする姿に
感動や勇気をもらいながら
私自身もチャレンジし続けて生きたいと思ったし、
それを連鎖させたいと思ったから。
『書く』という行動を通して、
その人の生き様だったり
葛藤だったり
可能性だったり
過去・現在・未来だったりに
触れさせてもらいながら、
1mmでもその人の人生に
よきインパクトを与えられるような
そんな人間でありたいと
思わせてくれるのは、
こうして出会った人たちが
少しずつ 少しずつ
小さなトライアンドエラーを重ねながら
チャレンジする姿を
書で見せてもらっているから。
書は、
子どもからお年寄りまで
上手いとか下手とかも関係なく
ハンディキャップのある人も ない人も
誰もができる 今すぐ出来る
自分が自分を越えていく
小さなアクション。
私が書を通して出会った
たくさんの方から頂いたインスピレーションを、
『書導』という概念を通じて
世界に還元していきます
夏が終わってゆく〜…