金華山だより秋号VOL.22
金華山の大恩人 臼井岩入
達目洞 岐阜市民でさえその名を正確に読めない人も珍しくない奇妙な地名です。読み方は『だちぼくぼら』と読み、地名の由来は伊奈波神社縁起にある『達智』からきているようです。
達目洞は金華山の東山麓に位置しており昔ながらの里山の自然を今に残しています。ヒメコウホネやコクロオバボタル、モリアオガエル、ナガボノアカワレモコウ、ノハナショウブなど多くの希少な動植物が生息していることでも有名です。
あまり知られていませんが達目洞で忘れてはならない人物がいます。
およそ三五〇年前に達目洞を開墾した臼井岩入(うすいがんにゅう)の存在です。
実は、この人がいたからこそ金華山の豊かな自然が現在まで保ち続けられたといっても過言ではなく金華山の自然保護の礎となった人物です。
岩入の岩窟から達目洞を望む
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目次
金華山の大恩人臼井岩入 3-4
金華山の動物 5
金華山の植物 6
登山道マップ 7-8
連載漫画 金華登65歳 9
地図読み登山講座 10
連載漫画 お城ロボ 11
登山道で出会いました! 12
ギャラリー 13-14
金華山info 15
---本文---
臼井岩入肖像 1624~1691
岩入自筆の文書
金華山異聞-臼井岩入入道の生涯-著:日野 誠
臼井岩入、資料が乏しく出生など謎が多い人物ですが止心流という居合武術の達人であったそうです。
万治二年(1659年)岐阜城が廃城となっていて荒れ果てていた金華山に突如現れ、今の達目洞を開墾しました。そして当時金華山※を統治していた尾張藩から山守の命を受け加納藩との領地の争いには孤軍戦いその地を守ったと伝えられています。その頃よリ山を荒らす不届きものらを追い払い金華山の自然保護にその生涯を費やしました。
この臼井岩入の末裔でいらっしゃる臼井家は現在も達目洞にお住まいになリ岩入から数えて十代目当主となります。今から50年前の昭和三一年に金華山異聞という本が刊行され、岩入の存在が知られるようになりました。この本は岩入の出生等不明な部分を創作で補い、その生涯を生き生きと描写した大変貴重な文献です。
この本は岐阜市立中央図書館(ぎふメディアコスモス2F)に所蔵されていますのでご興味がある方は是非、ご覧になってみてください。
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臼井岩入を知ることになったのは達目ハイキングコース脇道の今は使われていない旧林道を調査していた時、ひっそりとあった達目塚を偶然みつけたのがきっかけとなりました。 -金華山だより編集部-





