社会人のためのグラフィックデザイン講座 -7ページ目

いちばんに伝えるデザイン

グラフィックデザイナー、三輪晃示(みわこうじ)です。グラフィックデザイン講座、紙面をすみずみまで見てみましょう。

デザインは、身近なことがらの観察から始まります。ここに載せているチラシは、ぼくが観てきた展覧会のものです。ぼくのデザインではありません。

ポストに入ってくるチラシとは、少し距離がありますが、こういったものを観察ながら、デザインをしています。

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金色の襖(ふすま)に描かれた孔雀が、闇の中に浮かび上がります。

キャッチフレーズにもありますが、大乗寺の障壁画を、館内に再現したものです。メインのビジュアルとして、据えられています。

テキストは、縦組みと横組みとが、混在しています。襖が横に延びていくので、横組みがベースです。

「應擧」は、応挙の、旧字表記です。 作者の手によるものでしょう。

手書き、 黒地に白抜きで、まず、目を留めてしまいます。

合わせて、サブタイトル、キャッチフレーズが縦組みです。

タイトル「円山応挙展」と会期は、紙面上部に横組みで、記されています。タイトルは、ゴールドを模した黄土色。会期は、白抜きです。

この並びでは、タイトルより、会期のほうが目を引きます。「應擧」があるから、それでいいです。

この画像では分かりませんが、黒地には《雨竹風竹図屏風(うちくふうちくずびょうぶ)》の一部が、黒いインクで、重ねてあります。

余談ですが、紙面左、襖の上に、子どもの絵《 郭子儀図(かくしぎず)》があります。

小さく挿絵のようで、チョンと、アクセントにもなっています。襖の裏側で、やはり、金箔に描かれ、孔雀と同じくらいの大きさのものです。

ほとんどの作品はガラス越しにしか、観ることはできません。作品本来のありようで観賞する、大変意義のある展示方法です

チラシのビジュアルとしても、いちばんに、伝えるべきことがらです。

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電車の窓と障子の補修

グラフィックデザイナー、三輪晃示です。

ぼくたちが、毎日生活をしている場所には、歴史上の出来事があり、産業遺跡があり、迷惑駐車があり、犬の散歩があり、それにともなう、さまざまな造形物があります。

見過ごしてしまいそうな、毎日のささいの中に、小さな発見をすること。街角の発見は、いいかえれば、自分を見つけることにもつながります。

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むかしは、と言うか、いまでも、障子に穴があくと、障子紙を桜の形に切って、穴にあてました。

二条城に行ったとき、やはり、障子に桜が咲いていました。大政奉還のあったころ、障子に桜があったら、新政府もちがったものにとは、思いませんでしたが、少し驚きました。

いまは、桜は、和紙補修シールにもなっています。ペタッと貼るのですね。

電車のドアに咲いた桜をみて、そんなことを思いました。右の桜に、何と書いてあるのかと、言うと、

みんなに桜が
咲きますように。
がんばれ! 受験生!

あ、桜は、合格電報に咲きましたね。いまは、合格emailになったのでしょうか。

愛知県・名鉄津島線_2012.01

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