角松プロデュースである。


JIMSAKUは、ドラムの神保彰と

ベースの櫻井哲夫のユニットである。

初期はどちらかといえばラテンテイストな

曲が多かったが、

角松敏生をプロデューサーとして迎えた

このアルバムは、一気に異色を放つ。


女性ヴォーカリストを前面に押し出し、

角松が「笑っちゃうほど上手な人たち」で

思い切り遊んでいる、という感じだ。

ファンの中でも賛否両論あるアルバムだが、

JIMSAKUも角松も好きな私には、

ニヤニヤ笑いながら楽しめる。


女性ヴォーカルの歌詞は、

「私、もっと素敵になってがんばらなくっちゃ」

といった内容だし、

「渋谷パイロン」はもろAghartaだし、

曲の合間に茶々は入るし、

アルバム全体を通じて遊び心満載。


その中にあって、「アイランド」や「ハーバーFWY」は

「普段の」JIMSAKU感が出ている。

そして何といっても、5曲収められた

スーパージングルである。

神保、櫻井ふたりのスーパーテクニックが

楽しめる。

ベースとドラムだけで、こんなに

いろんなバリエーションができるんだと

驚かされる。


まさに「世界一だなこりゃ」である。