本田雅人かっとびである。


カシオペアと同級生的(野呂氏の言葉より)で
'80年代のジャパニーズフュージョンバンドの2大巨頭と
並び称されたザないしはT-スクエアである。


中島みゆきだったかのオールナイトニッポンで、CM後半に
たまに流れていたのが、君はハリケーンだった。
高校の文化祭で、クラスで映画もどきを作ったとき、
エンディングに使われたのが、Barbarianだった。
フュージョン好きの友人の選曲である。

そんな感じでスクエアも聴くようになった。


カシオペアが、スリル・スピード・テクニックを前面に
押し出しつつ、4人のアンサンブルを聴かせ、
スクエアは、伊東たけし氏のサックス、リリコン(EWI)が
中心となり、ポップで聴きやすい、というのが
当時の勝手な感想。


時は平成になって、カシオペアからジンサクの二人が脱退し、
スクエアからは伊東氏が抜けた。
スクエアの新しいサックスとして参加したのが本田氏である。

本田加入後初のアルバムはNEW-Sであるが、
1曲目が MEGALITH。

初めて聴いたときはぶっとんだ。

サックスが半端ないくらいかっ飛んでいる。
本田氏の作曲であり、リズムパターン、ブラスのおかずが
かっこいい。
ユニゾンあり、何といってもサックスの迫力。

ソプラノに聞こえるところ、実はアルトサックスなんだぜ。
と、人に説明したくなる。
本田氏は加入後1曲目にして、ファンに強烈な印象を
植えつけたのである。


後にスクエア参加時も脱退してソロ活動やってからも
BAD MOON などのMOON曲、毎日が日曜日放課後は日曜日など、

俺様ぶりを発揮し、プロのミュージシャンをして、

本田氏のバックを務めるのは恐ろしいと言わしめる、超難曲を産み出す。


高度なテクニックで独特のフレーズを吹き、
音数も多いが、何故か聴いてて心地よい。
そんな本田サックスを初めて聴いたMEGALITHである。