G→GM7→G6→GM7である。

ギターを弾き始めた頃、さだまさしさんの楽曲にはまった。
アコースティックギター、当時はフォークギターと呼ばれていたが、
さださんの楽曲を弾き語るとかっこよかった。
TAB譜付きの楽譜を購入して、関白宣言や天までとどけなどを練習した。

親父の一番長い日では、イントロで冒頭のパターンが出てくる。
続いて、
Am7→Am6→Am7→Am6
D7sus4→D7→D9→D7
と続く。
強引にコードネームで書いてみたが、要するにギターの1弦が
G→F#→E→F#と繰り返されるパターンである。

ギターを少しでもかじれば、そう難しいものではない。
親父の一番長い日のイントロは、このギター1本で始まるから、
ギターを弾き始めたばかりの私は、レコードと同じ音を自分が奏でていることに
ひとり悦に入ったものである。

さださんに興味を持ったので、過去のアルバムを買ったり友人に借りたりして
範囲を広げていくと、親父の一番長い日と同じパターンの曲が
いくつかあることに気づく。

みるくは風になった

歳時記(ダイアリー)
などは、リズムのパターンは違うがコードのパターンは、親父・・と全く同じ
G→GM7→G6→GM7であった。
右手の爪弾き方を変えれば、左手は同じ動きで別の曲のイントロも弾けることに
世紀の大発見のように妙に感動したものである(当時中学生)。
キーこそ違うが、主人公も同じパターンである。

歌詞はご存知の通り、妹の成長とそれに関わる親父の姿を、兄ないしは長男の立場で
歌い上げるものであるが、当時はコミックソングのような気持ちで聴いていた。
娘を持った今では、いつか自分のところにも、ひとりの若者が訪ねてくる日が
来るのかと思うと感慨深い曲である。