◇初めてのお葬式の話(4) | ちいさな行政書士事務所から

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登録一年目の新米行政書士が、
ちいさな事務所を開きました。
さて、今日はどんなことが待っているのかな?

喜んで書ける読める話ではないですが、

自分の経験として記録しておきたくて、

これまで、3回に分けて書いて来ました。



◇初めてのお葬式の話(1) (伯父の臨終当日のこと①)

◇初めてのお葬式の話(2) (伯父の臨終当日のこと②)

◇初めてのお葬式の話(3) (葬儀打ち合わせ①)



もちろん、お葬式のことなんて、

わかってるよ~、

という方も多いと思います。


一方で、ずっと核家族に育ち、

主催側に回った経験がない、という、

私のような立場の方もたくさんおられるかも?


と思いました。


そういう方には、

何かのご参考になるかもしれません。


性質上、

長く読みずらくなってしまうのは、

申し訳ないのですが、

なるべくもれなく記録することを、

優先したいと思います。




キラキラ流れ星  流れ星キラキラ  キラキラ流れ星

 


打ち合わせをしていくうちに気付いたこととして、


「なにもわからない、自分では決められない」

と言う伯母さん、


そのために、

私たち故人の甥夫婦が呼び出され、

関わることになったのですが、


決めるべきことを聞くとちゃんと答えられる。

葬祭場のことも、そうでした。


これなら、

ご自分で決められると思うんですが…。


自分一人で決めるのが、

不安ということかも知れません。



いつだったか、

「(伯父さんが)夢に出て来て叱られた」

と言ってたことがある。

もしかして、何でも勝手に決めるなって、

ずっと言われてきたのかも?




なので、決めることは、

(手話通訳者さんを通し)伯母さんに希望を聞いて、

決めていく形を取りつつ進めました。



雪の結晶  雪の結晶  雪の結晶  雪の結晶  雪の結晶




以下10月10日打ち合わせの続き。

(ですます省略します)



次に決めるのは、会葬御礼


返礼分は使った分だけ払えばいいそうで、


ごく普通にお酒とお茶のセット、

「おきよめセット」1500円を、

20個用意していただくことに。



簡易礼状、これは10枚でもOK。

20枚程度刷って貰うようお願いする。



葬儀社の人が、進行されるそうなので、

司式者は頼まないことに。




お通夜の際、無宗教で読経がない分、

時間があまるので、

参列者で納棺をしたらどうか、という提案あり。


参列者の宗教を訊かれ、

焼香したい方のために、香炉を用意、

クリスチャンには献花のためのお花を用意します、

とのこと。



受け付けは私の担当に。

お名前を書いていただき、

お香奠を受け取ります。


そして料理。

まずは、お通夜から。


写真入りのメニューが出て来て…。


寿司三人前が6,300円。

オードブル10人前が31,500円、

天ぷら盛り合わせ7,350円、

漬物盛り合わせ3,150円。


お高いですね!

相場はこんなものなのでしょうか。

買ってくれば何分の一になるか…。

持ち込みたい思い満載でした。


一応最低限、

お寿司を12人前頼むことに。


6,300円×4=25,200円


飲み物は栓を開けたものを清算する形。


そして告別式のお弁当。

火葬から会場に戻った時に食べるもの。


打ち合わせで大体の数を決めておき、

出棺の時に、確実に戻る人数を数えて確定。


そして供養膳と言って、

もう骨になっている伯父さんの分の、

お弁当も用意するとのこと。


とりあえず10人に、Aプラン5,250円のセットを。

そして伯父さんの分の供養膳10,500円。


5,250×10+10,500=63,000円



合計88,200円です。

これに飲み物を合わせると、

飲食だけで10万かかる感じです。


少人数で安めのを選んでこの金額なので、

ここにお金をかけようとすれば、

いくらでも膨れ上がること必至…。


続いて、祭壇の生花。


一基あたり

31,500円

26,250円

21,000円

15,750円と4段階。


ここで、お花を出してくれそうな親戚に電話連絡。


15,750円のお花が3基出て。

追加で夫の母(伯父さんの妹)から1基。

合計4基、2対のお花が飾られることに。


弔電は届いた分を読み上げる形に。



火葬後、

戻って来てから最後の挨拶は、

伯父さんの本家の長男。Aさんにして貰う。


続いて、

誰が何を持って歩くか。


出棺の時、

位牌は喪主(この場合伯母さん)

写真、花束は血縁の濃い人。

北海道の本家の人にお願いする。


帰りは、

お骨(伯母さん)

位牌(本家の人)


火葬場との行き帰りの車を予約。

13人乗りワゴン車(ハイエース)で3万。


霊柩車には伯母さんが乗り込み、

帰りはワゴン車で帰って来る。


火葬場では30~40分の待ち時間があって、

その間を過ごす小部屋を借りる。

お茶はあるが、お菓子類を頼むことが出来る。

使用料は約2万。


ワゴン車の3万と小部屋代2万は、

当日現金で用意して下さい、とのこと。


ここまでで、

合計125万円。


それに当日用意する5万、

飲食代10万、

別部屋の親戚の貸布団代、朝食代、

を合わせると、

140万~150万になることのこと。


請求書はお葬式(12日)のあと、

15日にFAXで伯母さん宛に、

振込用紙は17日郵送で届くことに。



10月10日の打ち合わせはここまで。



雪の結晶  雪の結晶  雪の結晶  雪の結晶  雪の結晶



葬儀の際、

決めることってたくさんあるんですね。


私たちは、

伯母さんの負担が少しでも少なくなるように、

頑張って努力したつもりなのですが、


結局150万もかかってしまったことに、

脱力感を覚えました。


今回は無宗教ですが、

お坊さんが入ると、+何十万か…。


後日友人に聞いたところ、

お坊さんに70万かかったとのことでした。

軽く200万はかかる計算ですね。



そして改めて…、

普通はこれを、大切な人を失った悲しみの中で、

決めなければならないことなのだと、

それがどんなに大変なことかと、思いました。


故人を失って、

残った家族は生活していかなければならない、

でも葬儀には出来るだけのことをしてあげたい。


そういう思いのはざまに悩むのではないでしょうか。



今回伯母さんはものすごく平静で明るく、

私たち夫妻も初対面に近い状態でしたので、

冷静に決められましたが。

(それでも疲れました)


もし生前にこうしたことが色々、

決めておけたら、


…全部とまで行かずとも、

葬祭場はここで、くらいでも、

万が一の時も、とてもスムーズで、

悲しみに暮れるご遺族の労苦が減ると思います。



その後チラシなどを見て、

知ったのですが、


葬祭場の会員になっておくと、

(互助会というのでしょうか)、

割引などの優遇もあるようです。


思えば、義父の葬儀の時、

義母はこれを利用していたんですね。


葬祭場の人とも顔なじみで、

義母が一人でファイルを見ながら、

パパッと決めて、


長男である夫、その妻の私にも、

殆どすることはありませんでした。



当日の受け付けをして、

夫と二人お香典を計算するのに、

夜遅くまで大変だった覚えはありますが。


その分、ちゃんと別れを惜しむことが、

出来たと思います。


今や言葉としてすっかり生活に馴染んだ、

「エンディングノート」を、

これから作ろうと思っておられる方、

お葬式のことをよく知り、

考えておくことをお勧めします。




打ち合わせだけで、

もう充分長くなってしまいましたので、

お通夜と葬儀当日のことは、

また改めて書きたいと思います。



読んで下さった方ありがとうございます。



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