ブルーボーイ事件
1960年代に起きたブルーボーイ事件を題材に描く人間ドラマです。
高度経済成長期の日本を舞台に、売春の取り締まりが強化される中、
性別適合手術を受けたブルーボーイと呼ばれる人たちを一掃するべく、
手術を行った医師が逮捕される。
とても、とっても面白かったです!
知らなかった歴史の事実に驚きました。
性転換手術。
男性が女性になるケースの方が多いのでしょうか。
今では、抵抗ない人が多いと思います。
しかし、本編の舞台である昭和の頃には、
偏見しか無かったのではないでしょうか。
昭和の時代を知っているので、想像に難くありません。
主人公が、裁判での証言で語っていたことが印象的でした。
「男性でも女性でもない。私は私です。」と。
そうなんです。
男か女かなんて、人がとやかく言うことではないのです。
あくまで本人がどんな気持ちで、何を望むのか。
それだけです。
勉強になりました。
そして、感動しました。
これだから映画は止められません!
1965年、オリンピック景気が過熱する東京で、
街に立つセックスワーカーたちを警察が厳しく取り締まる。
そんな折、性別適合手術を受けたブルーボーイと呼ばれる
人々の扱いに警察は頭を悩ませていた。
彼らに性別適合手術を行っていた医師の赤城が逮捕され、
裁判にかけられるのと同じころ、赤城からかつて
性別適合手術を受け、東京の喫茶店で働くサチが、
恋人の若村にプロポーズされるが・・・。
こんなお話です。
出演は、中川未悠、前原滉、中村中、イズミ・セクシー、
真田怜臣、六川裕史、泰平、渋川清彦、井上肇、安藤聖、
岩谷健司、梅沢昌代、山中崇、安井順平、錦戸亮等。
主人公のサチ役を演じたのは、中川未悠さんです。
すごく良かったです。
演じているというより、リアルな生活や証言を見ているようでした。
サチのパートナー役を前原滉が演じています。
サチを想う気持ちが伝わってきたのと同時に嬉しかったです。
裁判でのシーンでは、検事役の安井順平さん。
まぁ、ムカつきました。
完璧な嫌な検事役でした!
最後に、弁護士役を演じた錦戸亮さん。
場面が進むにつれて、感情移入があって、素晴らしかったです!
ラストで、グッと泣かせていただきました。
溜まっていたものが、堪えきれずに、溢れ出た感じでした。
ありがとうございました!!
MY評価: ☆5 (☆5で満点)
