ボンヘッファー 〜ヒトラーを暗殺しようとした牧師〜

 

ナチスに反抗した実在のドイツ人牧師ディートリヒ・ボンヘッファーの

半生にフォーカスしたドラマです。

 

ユダヤ人迫害や聖職者のアドルフ・ヒトラーへの崇拝を危惧した

ボンヘッファーがスパイになって「ヒトラー暗殺計画」に加わる。

 

 

これまで第二次世界大戦下のナチスドイツに関する映画は、

ユダヤ人迫害のテーマを中心に、たくさん見てきました。

ヒトラーの傍若無人がとにかく酷かった時です。

 

本作が焦点を当てている聖職者を題材にした映画は

初めて見たかもしれません。

 

本来、外的環境とは別次元の宗教や信仰にまで

深く影響を及ぼしていたということです。

 

ナチスドイツの人を人と思わない非道ぶりが描かれれば

描かれるほど、観客の心は掻き乱されるわけですが、

本作はそこがぬるい。

 

すみません、ちょっと言い方か変ですね。

人を身体的にも精神的にも痛めつけるシーンがあまりありません。

だから、まぁ、穏やかに鑑賞しました。

 

逆に言うと、物足りなかったです。

非道ぶりを見たいというわけではないと思っていたのですが、

実は内心、期待していた自分がいたのかもしれませんね。

 

 

 

ナチス台頭により大きな変革期を迎えたドイツでは、

独裁者ヒトラーを神のように崇拝する聖職者たちが現れていた。

 

この状況に危機感を抱いた牧師ボンヘッファーは

「教会は聖域であり、権力の場ではない」と反発し、

ヒトラーを全人類の脅威と見なす。

 

ドイツ教会を守るべくスパイとなった彼は、

ナチス政権を崩壊させるため「ヒトラー暗殺計画」に加担し、

命がけの闘いに身を投じるが・・・。

こんなお話です。

 

 

出演は、ヨナス・ダスラー、アウグスト・ディール、

デヴィッド・ジョンソン、モーリッツ・ブライブトロイ、

ナディーン・ハイデンライヒ、フルーラ・ボルク等。

 

 

主人公のボンヘッファー牧師役を演じたのは、

ヨナス・ダスラーです。

信念の人がよく伝わってきました。

 

ところで、聖職者を演じるのって、勇気がいりますよね、

きっと。心が汚れている俺なんかは、

間違いなく躊躇するでしょうね。

まぁ、俳優ではないので、要らない心配ですけどね笑

 

 

MY評価: ☆3 (☆5で満点)