火の華
任務により紛争地へ派遣された元自衛官の
葛藤と再起を描くドラマです。
現地での壮絶な体験により心に傷を負った男が、
花火工場で働きながら再出発を模索する中、
自身の過去と向き合う。
一体全体、この映画は実話なのでしょうか?
どこからどう見ても、実話のような作りです。
だとしたら、こんな実話があったことが信じられない。
それを知らなかった自分も恥ずかしい。
最近はほとんど聞かなくなった「PKO」。
世界平和への貢献するための活動です。
だけど、当時、活発に議論されていましたが、
非核三原則の憲法を持つ日本が、武器を携え、
戦地に赴くことの是非がずっと問われていました。
世界で唯一の被爆国として、二度と戦争はしないと誓った国です。
なのに、言い方を捻じ曲げて、戦争に加担しているように見えるのは、
事実です。
だから俺は昔から思っています。
スイスと同じように、永世中立国になればいいと思うのです。
日米安保条約の下で、アメリカ軍に守ってもらうという考え自体を
放棄していいと思っている。
そしたら必ず議論になるのが、「攻め込まれたらどうするのか?」です。
攻められたら仕方ないと割り切ってはどうでしょう。
現状の中途半端な方が、気持ち悪い。
まぁ、これにはいろんな考えがありますし、
戦後ずっと議論され続けていることなので、
簡単に結論なんて出ません。
突然、今の自衛隊を解散するなんてなると、
多くの関係者が困るのも事実です。
軍備は持たずに、災害救助などの人道支援に絞って、
徐々に縮小していくのがいいのではないかと思います。
戦争はダメです。
絶対にやってはいけません。
その一歩が、武力の完全放棄で、
平和国家として宣言するのがいいと思う。
そんなことを考えてしまいました。
難しい問題ですね。
2016年、PKO(国連平和維持活動)のため南スーダンに派遣された
自衛官・島田東介は、現地傭兵との銃撃戦に巻き込まれる。
同期で親友の古川裕司が凶弾に倒れ、
島田はやむを得ず少年兵を射殺。
さらに退却の混乱のなかで隊長の伊藤忠典が行方不明になるが、
この前代未聞の「戦闘」は政府によって隠蔽されてしまう。
2年後の新潟。悪夢に悩まされる島田は闇の武器ビジネスに
加担しながら、花火工場で働き始める。
親方の藤井与一や職人仲間たち、与一の娘・昭子に支えられ、
心の傷を少しずつ癒していく島田だったが、そんな彼に過去の闇が迫り・・・。
こんなお話です。
出演は、山本一賢、柳ゆり菜、松角洋平、田中一平、
原雄次郎、新岡潤、キム・チャンバ、ゆかわたかし、
今村謙斗、山崎潤、遠藤祐美、YUTA KOGA、
ダンカン、伊武雅刀等。
MY評価: ☆4 (☆5で満点)
