富士山と、コーヒーと、しあわせの数式

 

伴侶を亡くした祖母を気遣って同居を始めた孫と、

同じ大学に通うことになった祖母が織り成す人間ドラマです。

 

およそ100年前に女子教育のために奔走した

教育者・島田依史子氏の著書を原案に、

夢に迷う孫と夢を見つけた祖母が紡ぐ人生の喜びを描く。

 

 

良かったです。

いい話です。

 

また、タイトルがいいですね。

鑑賞前だと謎めいていますが、見終わった後には、

この題の意味がじわじわと心に沁みます。

 

富士山。

日本人なら知らない人はいません。

 

高さが日本一。

見た目が美しい。

信仰の対象。

 

いろんな側面がありますが、山は人生のメタファーです。

決して平坦な道のりではなく、きつく険しいのが山登りです。

 

他人から見たらキレイな人生でも、実はそう簡単なものではなく、

努力して上を目指して頑張ることが大事です。

 

コーヒー。

好き嫌いはありますが、コーヒーブレイクという言葉がある通り、

ひと時のくつろぎや安らぎをもたらしてくれるものです。

 

長い人生、全力で走り続けることは出来ません。

休息も必要です。

そんなメタファーなのだろうと思います。

 

最後に、しあわせの数式。

本編の中で、ある数式が提示されるのですが、

俺は、鑑賞中、その謎解きにずっとトライしていました。

 

おかげで、本編に集中出来なかったことは否めませんが、

考えないわけにもいかなかったので仕方ありません。

結局、謎解きは出来ませんでしたけど笑

 

劇中の最後に、謎の種明かしがあります。

なるほど!と膝ポンでしたが、あれは知らないと解けませんね。

 

だから、そんなに悔しく無かったです。

負け惜しみですかね?笑

 

ただ、その謎かけの意味を知った時には、

感動の波が押し寄せてきました。

 

きっと、見ていた人、全員が感動したと思います。

良かったです!

 

 

 

夫・偉志に先立たれ気落ちする祖母・文子を心配し、

同居することにした大学生・安藤拓磨。

 

ある日、彼は大学の教室で文子を見かけて驚くが、

彼女は若いころの夢をかなえに来たと学生たちに話す。

 

文子が学びの日々を楽しむ一方で、

拓磨は夢に自信が持てず迷いを抱える中、

二人は偉志が遺した手帳に不思議な数式を見つける・・・。

こんなお話です。

 

 

出演は、豆原一成、市毛良枝、酒井美紀、八木莉可子、

長塚京三、市川笑三郎、福田歩汰、藤田玲、星田英利等。

 

 

主人公の青年・安藤拓磨役を演じたのは、豆原一成さんです。

好青年な感じがよく出ていましたね。

俺に無いものを持っていると思いました!笑

 

拓磨の祖母・安藤文子役を市毛良枝さんが演じています。

昔から大好きな女優さんです。

お年を召されても、あの笑顔はとても素敵なままです。

生涯、現役女優で頑張ってください!

 

 

MY評価: ☆4 (☆5で満点)