ミーツ・ザ・ワールド
芥川賞作家・金原ひとみによる柴田錬三郎賞受賞作を
映画化したものです。
擬人化焼肉漫画をこよなく愛しながらも将来への不安や焦りを
抱える女性が、ある出会いを経て新たな世界を知る。
この世の中には、いろんな人がいます。
今は多様性の時代です。
どんな価値観も、人それぞれで尊重されます。
いい時代になりました。
時代とともに、良くなるところと、生きにくくなるところと、
両面ありますよね。
生きにくさの典型例が、コンプライアンス地獄や◯◯ハラと
呼ばれる何でもハラスメント化です。
俺なんて、会社ではもう何も言えなくなってしまいました笑
本作は、進むべき道に悩む人たちがたくさん出てきます。
自分の価値観と、家族や世の中が求めるものと
必ずしも一致するわけではありません。
無理して合わせても、自分がしんどいだけで、長続きしません。
なので、結局のところ、自分のやりたいことをやっていいのだと思います。
たった一度の人生、我慢ばかりして生きていても楽しくありません。
どんな人生になるかなんて、やってみないと分かりません。
そんなもんですよね!
擬人化焼肉漫画「ミート・イズ・マイン」をこよなく愛しながらも、
自分のことが好きになれない27歳の由嘉里。
同世代のオタク仲間たちが結婚や出産で次々と趣味の世界から
離れていく現実を前に、仕事と趣味だけの生活に不安と焦りを
感じた彼女は、婚活を開始する。
しかし、参加した合コンで惨敗し、歌舞伎町の路上で酔いつぶれてしまう。
そんな彼女を助けたのは、美しいキャバクラ嬢のライだった。
ライとの出会いをきっかけに、愛されたいと願うホスト、
毒舌な作家、街に寄り添うバーのマスターなど、
さまざまな人たちと知り合い、関わっていくことで、
由嘉里は少しずつ新たな世界を広げていく。
こんなお話です。
出演は、杉咲花、南琴奈、板垣李光人、くるま、
加藤千尋、和田光沙、安藤裕子、中山祐一朗、
佐藤寛太、渋川清彦、筒井真理子、蒼井優等。
主人公のユカリ役を演じたのは、杉咲花さんです。
彼女の演技力はピカイチです。
鼻水を垂れているシーンが何度かありますが、
あの鼻水を出せる女優、その公開を許容する女優に、
プロフェッショナル魂を感じました!
ひょんなことからユカリが同棲することになったライを
南琴奈さんが演じています。
物憂げな表情がとても印象的でした。
とっても可愛いかったです!
MY評価: ☆4 (☆5で満点)
