こんにちは。

 

ぶどうさんです。

 

ご訪問ありがとうございます。

 

一気に夏空が広がっています。

 

梅雨に入っていないのに、夏!

 

身体の用意ができていないので、暑さ対策をしてお出かけください。

 

 

本日線引きのお話です。

 

 

遠くに暮らす親を持つぶどうさん。

 

住み慣れた町の施設に母はいる。

 

家族や親戚などの身内は全くいないので、独りぼっちだ。

 

結婚後その地に長く暮らしているが、訪ねる人はいない。

 

長生きすると友人や知り合いも高齢化、もはやどちらも外出がままならなかったりする。

 

だから行くのは、子供たちのみ。

 

当の子供たちはアラカンで、仕事や体調により長距離移動が年々厳しくなってきた。

 

子供も年をとる(笑)

 

それでもただの面会なら予定を組んでふらっといけるが、病院の呼び出しとなれば話は別だ。

 

日時指定されるので融通が利かない。

 

分かっているぶん、緊急入院よりはずっとマシだが。

 

先日その呼び出しに応じ、故郷の病院に行ってきた。

 

ただの往復。

 

早朝家を出、約束の時間に行き・・・いろいろと待たされ・・・終わったのは2時間後だった。

 

何をする時間もなく、そのまま帰宅の途についた。

 

ただその間、母と接する機会は十分にあった。

 

施設だと面会時間は長くて15分。

 

それが二時間。

 

いつもよりは、長くそばにいることができた(笑)

 

そばにはおれたが、母はぶどうさんのことは全く覚えておらず、半分ウトウトしっぱなしで、何の意思疎通もできなかった。

 

きれいさっぱり忘れられるとは、わが親ながらあっぱれである。

 

よっぽど思い残すことのない娘だったのだろう。

 

それは亡父も同じで、最後まで気にかけたのは息子と孫だった。

 

親を気に掛け、手伝う子よりは、そうでない方が気になるらしい。

 

人生も人の心も皮肉なものである。

 

そんな母でも、何か感じるものがあったのだろうか。

 

手を握ると、しっかりと握り返してくれた。

 

細い手足なのに、まだこんな力が残っていたんだと驚いた。

 

施設の面会は今は中止になっているから、病院で会えてよかったのかもしれない。

 

3カ月後にまた通院があるらしい。

 

次来れますかと言われたものの、即答は避けた。

 

どちらでもいいということだったので、考えてから連絡しようと思ったのだ。

 

行けば施設の面会よりは自由だが、平日の午前診療なので今回同様とんぼ返りになるだろう。

 

結構キツイ。

 

ただ、母が手を握り返したのを考えると、なにかしら寂しさがあったのかなとも思えた。

 

出来るだけ会いに行ってあげた方がいいのかもしれない。

 

でも行くのに必要なのは、時間と体力だけではない。

 

お金もかかる。

 

日帰りでなんとか帰れるので、ホテル代はかからないにしても交通費さえ馬鹿にならない。

 

今回は施設と病院の要請だったので、計上はするつもりだ。

 

しかし、実は今まで立て替えたままだったり、小さなお金をちょこちょこ出したりしている。

 

洋服を買ったり、必要なものを買ったお金などは清算しないままレシートだけため込んでいる。(これはサボり)

 

その他にも見えないお金が色々ある。

 

この点でいつもモヤモヤしていたし、いちいち計上するのはどうかと考えていた。

 

おまけに色んな雑事をぶどうさん夫婦でしてきたが、すべてタダ働き!

 

それを良しとする親と兄弟。どうなってんの。

 

親は頼みやすい子に頼るし、世話に関与しない子は親が手間いらずで生きていると思っているようだ。

 

今回母が手を握ってくれたことで、ちょこちょこ会いに行こうと思いなおすことにした。

 

経済的負担を夫に掛けたくないし、そろそろゴールも見えてきた(母の施設から看取りの話もでた)ので、母のお金は母のためなるように使おうと決めた。

 

そのためにも、わかる分は清算しようとレシートを整理した。

 

すると。

 

わかる範囲で10万円は立て替えていた・・・。

 

夫よ。ごめんなさい。

 

これからは、ただ働きしているのだから実費や交通費は計上しようと思う。

 

やってない人に、とやかく言う権利はないし言われる筋合いはないのだ。

 

お金関係をきちんと線引きすることで、将来兄弟の誰にも嫌な気持ちを抱かないでいたい。

 

残った親を見送る日、そしてその後の諸々を片付けるまで丸っとお世話するのなら気持ちよくやろう。


そう吹っ切れたら、ゼリーがなくなる頃何かおいしいものを送ろうかな、と楽しみになったぶどうであった。