こんにちは。

 

ぶどうさんです。

 

ご訪問ありがとうございます。

 

大きな地震がありました。

 

お見舞い申し上げます。

 

一日も早く落ち着いた日々が戻りますように。

 

 

本日、なんか、まちがってる?なお話です。

 

 

 

コロナでの自粛が緩和され、先月から月一の集まりに出かけるようになったぶどうさん。

 

家庭や仕事を持った中高年の女性ばかりとなれば、結構忙しい。

 

なかなか日を合わせることが難しく、今月の日程がなかなか決まらなかった。

 

決まらなかった理由の一つは、ぶどうさんのせいでもある。

 

今までは、さほど予定がなかったせいで他の人優先できめていた。

 

ところが、自粛期間中の昨年から月2回のピアノのレッスンを受けるようになったため具合の悪い日が出てきた。

 

ピアノのお師匠は多忙な方で、月によりご都合でレッスン日が決まる。

 

その日を空けておかねばならなくなったので、月一の集まりの日がいつでもいいよとは言えなくなった。

 

ただ、その集まりで、ピアノのことを言うつもりはなかった。

 

気恥ずかしいからだ。

 

しかし来月の予定を決めるとき、うっかりこことここは無理と前もって伝えると。

 

勘のいいおねえさまが、

 

もしかして、習い事始めたの?と言われるではないか。

 

仕方なしに、平静を保ってピアノ始めたんです~と白状した。

 

すると。

 

案の定皆さんピアノ経験者であり、どこかの段階でやめられていた模様。

 

今更ピアノなんてできないわ~という方、ふ~ん、くらいの方、え~いいじゃない、の方、いろいろな感想を頂いた。

 

そもそもがピアノを早々にやめ、大人になってから再開し、またやめてブランク、やっと50半ばで再再開したぶどうさん。

 

正直に、「今また子供の弾くような曲を弾いているの」とだけ答えた。

 

すると、ある方が

 

「ピアノいいわよね。ストリートピアノでさらっと2,3曲ひけるといいなと思うのよ。」

 

と仰るではないか。

 

え”?ええええ?

 

一瞬耳を疑った。

 

たぶんその方、40年以上はピアノを弾いていないだろう。

 

それでも昔取った杵柄で、ストリートピアノで弾いてみたいと仰るのだ。

 

なんと。

 

子供の頃の習い事の腕前貯金って、すごいなあと感心した。

 

大人になってから時間とお金をかけ、一所懸命練習しても、ぶどうさんはいつまでも初級をウロウロしているからだ。

 

そしてなにより、ストリートピアノでさらっと、に心底驚いた。

 

ぶどうさん、ストリートピアノで弾こうなんて、まったく考えたことがなかったからだ。

 

そんな大それたことは絶対にできないと思っている。

 

まず楽譜がないと、ピアノは弾けない。

 

楽譜があっても、恥ずかしくて弾けない。

 

万人受けする曲を知らない。

 

そんな理由で、どこかのスタジオピアノならいざ知らず、ストリートピアノを弾くことは端から考えたことがなかった。

 

それなのに、ピアノを現在弾いていない人が、突然ストリートピアノを弾きたいと発言されたことに衝撃を受けた。

 

あれ?ぶどうさん、なんか考えが間違ってたの?

 

よくよく考えたら、ストリートピアノって何のためにあるのだろう。

 

設置場所から考えると、ピアノが弾ける人が個人的に楽しみ、披露するためではない。

 

だれもが街中で音楽を楽しみ、道行く人とも共有しようという意図があるんではなかろうか。

 

であれば、だれが弾いてもいいし、どんな曲でもいいはずだ。

 

すごく易しくても、難しくても、関係ないのかも。

 

その場が、気持ちよくなる、楽しくなる、そんなものであれば。

 

ストリートピアノを弾く人は、腕に覚えがある人だけではないし、難しい曲しか弾いちゃダメってわけではないはず。

 

そう気が付いた。

 

ぶどうさん、勝手にストリートピアノに対して、いや、ピアノを習ったりピアノ弾けますということに対して、間違った考えをしていた。

 

ピアノは、他人と比べるものではなく、どこまでも自己評価自己到達の世界だ。

 

へたくそだからと卑下することはないし、他人の腕前に嫉妬したり比較ばかりしたり競争心を燃やすものではない。

 

そうだった、そうでした。

 

他人が言った「ストリートピアノでさらっと」発言に、驚き少々悶々した理由がようやくわかった。

 

ぶどうさんは子供の頃からピアノが下手なのがコンプレックスだったし(そりゃ練習しないから上手にならない)、大人になってから一所懸命練習しても全然うまくはなっていない。

 

そんな自分が悔しかったのと、情けなかったのと、ピアノを弾くことへの考え方の違いに戸惑ったのだ。

 

なんだかまた、自分の間違った考え方を突きつけられたようだ。

 

この一件は、人の考え方を知ることで自分のことが見えてくるという恩恵だったかもしれない。

 

なんか、まちがってる?

 

そう思ったら立ち止まって考え直し、場合によっては引き返す勇気も必要かもしれない。

 

ぶどうさんも、さらっと弾ける、耳なじみのある曲をレパートリーにもつことを目指してみようかな。

 

テンペストとか、英雄ポロネーズは無理だけど、エリーゼのためにや乙女の祈りなど、みんなが知っている、ピアノを弾けるならこれ!って曲がいいかも。

 

いつか、ストリートピアノに挑戦して・・、みようかなと思い始めたぶどうだった。