こんにちは。
ぶどうさんです。
ご訪問ありがとうございます。
お天気が続きますね。
梅のつぼみが膨らんできました。
春の香りが漂うのは来週以降あたりでしょうか。
花の色によって香りがちがうので、是非香ってみてくださいませ。
本日あぶらのお話です。
優柔不断なぶどうさん。
なかなか一つに決められない。
あ、あれがいいかも?これがいいかも?
そんな感じで、同じ用途のものがいくつも集まってしまう。
で、ごちゃごちゃ汚宅へとまっしぐら・・・
そんな自分から卒業すべく、かるく10年以上は片付けに向き合っている。
・・・あまり誇れたものじゃないね?
同じ用途といったら、道具類かしら?と思われようが、基本的な調味料に関してもそうなのだ。
例えば塩、砂糖、しょうゆに味噌、油。
決定版がわらかないため、全く一つに絞れていない。
以前は数種類ずつ持つのが常であった。
そうなると容器が各々必要で場所をふさぎ、おまけにいつまでも減らずに残ったままだったりと、いいことがない。
かといって一つにすることはできず。
最低限絞ればいいくらいの緩い制限をかけ、現在に至る。
塩や砂糖、しょうゆや味噌に関しては、しかしあまり困っていない。
塩だと汎用か食卓用か、砂糖だと上白・グラニュー黒糖など色や粒度の違い、醤油は濃薄、味噌は米麦豆で、選択の基準が決まったうえでメーカーを選んでいるだけだ。
でも。
油にはちょっと困っている。
メインに何を使うのか、という選択にブレブレなのである。
今使っているのは3種類。
メインに米油、風味付けにごま油、バター。
ごま油とバターは性質が違うから良しとするが、メインにいつも困る。
ちょっと前までのメインは、オリーブオイルであった。
実は数か月前までは4種類同時に使っていた。
珍しく揚げ物をするというので、米油を購入したのである。
オリーブオイル(安物)と米油が両方あいていると減るのに時間がかかる。
油を長く使うのはどうかと思い、どちらか一方に絞ろうというので、米油を採用することにした。
理由は、昨今の食材の高騰だ。
輸入に頼るオリーブオイル(安物)よりは、国産の米油を採用することにした。
こう書くと、ごまも国産じゃないよね?となるのでツッコミどころ満載だが。
オリーブオイル(安物)は長いことメインに使ってきたが、その前もいろいろと変遷している。
紅花油、グレープシードオイル、キャノーラオイル、ヒマワリ油、椿油、菜種油、ココナッツオイル、そして米油。
細かく言えば白ゴマ油やアーモンドオイル、ピーナッツオイルとかいろいろあるが、日常的に調理に使うものは、上にあげたものを使ってきた。
で結論を言うと、一番使いやすかったのはオリーブオイルで、次が米油であった。
今後も安定して手に入りやすいであろうという希望も込めて米油に決めたのだ。
ところが。
本日、たまたま目にしたネットニュースで驚きの事実を知った。
国産の米ぬかを使っているとばかり思っていたのに、不足分は輸入に頼っているらしい。
不足の理由は、コメの消費量減少とか。
なんと、まあ。
それでも、他の油と違って国内の原料の比率が高いことはいいことだ。
ただオリーブオイルと違い、米油の製法は科学的な方法のみによると思っていたため気になっていた。
それで米油はどうやって作られているのかを改めて調べてみた。
すると、溶剤抽出だけでなく、圧搾のものもあるのが分かった。
米ぬかを圧搾するのだから、お値段は高いようだ。
溶剤抽出でも、高温処理するので溶剤は残らないともある。
ちょっと安心した。
こっちは、ぶどうさんが買っているお安いものだろう。
どちらにせよ選択の余地があるのはいいことだ。
米油といえば、カネミ油症事件が頭をよぎる。
西の国の人々に大きな影を落とした事件だ。
幸いぶどうさんちに影響はなかったものの、全く無関係でもなかった。
当時米油はいいものだというので、高いけれど買っていたらしい。
怒りに満ちた口調で話した母の言葉を思い出す。
体にいいものを夫や子供に食べさせたいと奮闘し、健康オタクだった母。
あの事件が明るみになり、母はその後決して米油を買おうとはしなかった。
50年以上経てふたたび米油が脚光を浴びたのは、米油の本来の実力と、世間の記憶が薄れつつあるせいなのだろうか。
(カネミ油症の原因は米油が原因ではなく、異物混入と言われています)
そんなぶどうさんが選んだ、米油。
けちんぼだからお金にイトメをつけすぎるのが悪いところだ。
今の米油がなくなったら、製法に注目して良さげなものを買うことにしよう。
油の決定版がみつかるといいなあ。
食材の高騰で輸入頼みではやっていけないと気づかせてくれた、現代の戦争。
国内で捨てられるものを利用したり、賄えるものがあるならそちらにシフトする時代がやってきたということか。
そういえば、昔からあぶらからみの戦争は後を絶たない。
あぶらは時代を変える燃料ってことかもしれないなあと、頓珍漢なことを思いつくぶどうであった。