ぶどうさんは、ワンピースが大好き。
少々少女趣味的ではあるが、ワンピースは普段着にも、よそ行きにするにしても便利なアイテムだと思う。
さっと着られるお手軽感、コーディネートを小物や羽織物など別のところで頑張ればよいというお気楽感は、素晴らしいと思う。
が、実はワンピースはほぼ持ち合わせていなかった。
ところが昨年、普段着と、ちょっとしたおしゃれ着としてシンプルなスタイルのワンピースを購入した。
これらが大活躍。
普段着はネル地のもので、ゆったりしているので中に着込むことができ、寒ければさらに上に羽織ればよいという便利さ。
お値段は、かなりお安いものを2着買った。
普通に洗濯機で洗うので、昨シーズン終わりには少しくたびれてきた。
おしゃれ着は、晩秋から春間近ころまで着られるもの。
色も柄も形もほぼスタンダードに近いので、数年かけて着倒すつもりで奮発して買った。
普段着は、くたびれ感はあるものの次を買い足していないので今シーズンも活躍していただくことにした。
おしゃれ着のほうはというと、ただの1着しかないし、今のシーズンにはちょっと早い。
今年良いものがあればもう1着買い足そうかななどと妄想していて、はっと思い出したことがあった。
昔々、母から作ってもらったワンピースが箪笥に下がったままであったことを。
おそらく1度も着ていないのではないかと思う。
形がスタンダードで、レトロな柄物ではあるが嫌いではないので、防虫カバーを掛けて30年近く吊るしていた。
いつか着ようと思いつつ、微妙に着ていくところがなかったワンピース。
捨てるにはもったいなかったというのもある。
1年着ないものは捨てるべきという今のご時世からすると笑われそうだ。
今はまだ捨てるという気持ちにはなれなかったので、思い切って着てみることにした。
なにしろ、現在ぶどうさんは絶賛「使って手放す」キャンペーン中なのだから。
久しぶりに袖を通して気が付いた。
なんと、肩パット入りだったのである!
そう、作ったのはバブルが終わった後で、まだまだ肩パットの入った服が作られていた頃のものだったのである。
体形はあの頃と少し(かなり?)変わってはいたが、一応体は納まり、改めて鏡を見ると。
何やら肩の周囲に違和感があるが、なかなかいい。
そのまま着て出かけるには恥ずかしいので、カーディガンを羽織って出かけてみた。
30年物のワンピースではあるが、今の時代は何でもありといえば何でもありなのでそんなにおかしな感じには見えない。
気をよくしたぶどうさん。
今年はおしゃれ着のワンピースを買い足さず、これからどんどんこれを着てサヨナラしようと誓った。
帰宅後、今日はなかなかのおしゃれさんだったんじゃないの?と、ご満悦で服を脱いだぶどうさん。
次の瞬間、唖然とした。
スカートのスリットのしつけが付いたままだったのだ!
またやった・・・・。
あー、これで街中を歩いたのね・・・・
ご機嫌な気分は吹っ飛び、情けない気持ちになったぶどうであった。
とほほ。