平日は毎朝ご飯を炊いているぶどうさん。


もちろん炊飯器で。


ぶどうさんちの朝に炊飯器はなくてはならない。


なぜなら、お弁当やお茶を沸かすのに賃貸アパートのガスコンロの口数じゃ、とてもじゃないが足りないからである。

鍋で炊いたご飯がいくらおいしいといえど、朝っぱらからご飯まで鍋で炊いてはいられない。


以前に書いたと思うが、炊飯器の利点はタイマーが使えること、早炊きコースやおかゆなどメニューが選べること、内釜と内蓋だけを洗えばよいことなど、いいことだらけ。


忙しい朝の、主婦の強い見方となってくれるところが素晴らしい。


タイマーがあるから炊飯器はいいといいながら、ぶどうさんちではタイマーは使っていない。


前日にといだ米を水加減して内釜にいれそれを冷蔵庫にいれておき、朝は取り出して炊飯器にセットする方式をとっているからだ。

それでも早炊きコースを使えば2合で35分くらいで炊き上がる。


この方法だと、室温で放置しないので夏でも安心してお弁当に詰められる。

(注意、そうはいってもご飯は冷ましてからおかずをつめましょう)


この炊飯器、気がつけば11年くらい経っている。

最近の家電は10年もてばいいほうといわれるので、アタリではあるのだろう。


しかし、白状すると、11年間毎朝毎晩使っていたわけではない。


途中数年間は全く使っていない時期があり、リストラしようかと悩んだ時期がかなりあった。

使っている現在も平日のみ、しかも一日1回の稼動なので回数にしてはおそらく朝晩使っているお宅の5年ものの炊飯器と同じくらいなのではなかろうか。


この辺ははっきりしないが、大体の話で進めていくことにする。


さて、購入時この炊飯器はおそらく18000円弱くらいだったように思う。


11年使えていたとして年に約1640円1日4.5円、正味5年で年3600円1日9.9円くらいとなる。


1日にすると「なあんだ」、という金額であるが、1年にすると結構な金額にびっくりする。


え?びっくりしない?


ぶどうさんは、ちょっとびっくりたけどね。


なぜなら、年1640円であれば10年で16400円、年3600円であれば10年で36000円。

そのお金で結構いいいお鍋がかえるからである。


鍋よりは炊飯器が便利という流れの話に、比較の対象にもならない鍋の話が突然出てきて申し訳ないのだが、鍋好きのぶどうさんとしては見逃せない発見だったからだ。


16000円、ましてや36000円の鍋なんて、お高い部類の鍋である。

鍋は、よほどの安物じゃない限り、いや安物でも軽く10年もったりするものである。


実際お高い鍋は10年、15年保証のものがざらにある。

製品によほどの自信があるのかと錯覚するが、実際鍋ってよほどのことがない限り不具合は起きない。


不具合がでるとすれば、ツマミとか取っ手とか、消耗品の部分が殆どなのだろう。そこらへんはしっかり保証外と書かれているし。


話を戻すと、炊飯器よりは鍋のほうが頑丈で壊れる確率はきわめて低く、しかも長い目で見れば全体の支出も低く抑えられるといういいことずくめ。


それなのに炊飯器が壊れたから炊飯器を買いなおすという人が多い。


炊飯器は長い目で見れば無駄だから鍋にするという人は少数派だ。

鍋で炊飯する人は、おいしいから、時短だから、他に使いまわせるからという理由で選ぶ人が殆どだろう。


そう考えると日本人は、炊飯器というか、家電というか、そういったものは盲目的に「必要」と錯覚していて、壊れては新しく買いなおすものと思い込んでいるのではないかとさえ思う。


とまあ、ここまで言っても。

朝の不便を思えば、11年選手の炊飯器が壊れてしまったらどうするかなあと、考えてしまうぶどうさん。


朝っぱらからガスコンロふさぎの鍋炊飯をして、コンロ周りの吹き零れを拭き、浸けおきがシンクの邪魔になる・・・という光景を想像すると。ちょっと萎えてしまう。


やっぱり、新しい炊飯器かなっ♪


鍋好きと自称しておきながら、安易なほうに流れてしまうザ・日本人のぶどうであった。