携帯電話をもっているぶどうさん。
そう、携帯電話。
電話とメールの機能しかない、いわゆるガラケー?という、あれ。
ぶどうさんは、機械音痴。
だから買えないという話もある。
音痴度は、そうねえ・・・パソコンを使うことは出来るが、ソフトをいじったりメンテナンスをすることは出来ない。
みんな夫にお任せ~
いいの、使えればそれでいいんだから。
こんな調子。
機械音痴だからスマホなんて買う気はまったくない。
あんな難しそうなもの、いらない。
おまけに本体および料金プランはやたら高いし、無駄に時間を使いそうだし、いいことはなさそうだ。
ぶどうさんが携帯電話に求める機能はただ一つ、連絡手段であること。
それならば電話とメールだけつかえればいい。
たまに泊りなどの出先で、ネットが使えると良いなあとおもうこともないが、長期間海外にいってるわけじゃなし2,3日不便を我慢すればいいだけなので気にならない。
従って、頑なにスマホを買うことを拒否していたが。
とある会に参加したときのこと。
ぶどうさん以外の主婦の皆々様方全員が、会の終わりにいっせいにスマホを取り出し連絡先の交換や写真を取り始めた。
みなさん恐らく普通の主婦。
各自セレクトしたスマホのアクセサリーを本体に付け、自分仕様に整えていた。
一方ぶどうさんは。
ガラケー。
しかも、おじいちゃんおばあちゃん仕様そのまんま。
買ったときの姿そのままで、ストラップはおろか、工夫のあとなど見られない。
なんだかなあ、時代に置いていかれちゃったかなあ。
そんなきもち。
スマホなんて馬鹿馬鹿しい、お金と時間の無駄使いの権化じゃないか!などと馬鹿にしていたぶどうさんであったが、このときばかりは情けない気分に陥った。
ぶどうさんって、流行後れというか、ただのイタイおばさんやん・・・
そんな言葉がふと浮かび、突然世の中における自分の姿をだれかに見せ付けられたような気分になってしまった。
ぶどうさんにとってあらゆるところで魅力のないスマホが廃れ、次のツールがでてから使うか否か考えようなどと厚かましい考えを持っていたが、かなり時代に遅れをとっていたことを実感した。
身の丈にあったもの、自分の価値基準にあうものだけを選択してもつ。
時代や流行に踊らされずに生きることこそ、王道である。
上記のような信条をもち、シンプルライフはこれに尽きると思っていたが、どうやらこのかぎりではなさそう。
たかだかガラケーかスマホかのことであるが、興味があるならたまには流行に飛びついてもいいのかもしれないと今回ちょっぴり感じたのであった。
・・・まあまだ買いたい!という決定的な魅力はないけどね。
ガラケーのくせに、あろうことか流行に飛びつかない自分に変なプライドを感じていたぶどうさん。
本当のところは、ただの浦島花子さんであった・・・のかもしれないと反省したのであった。