お菓子屋さんに買いものに行ったぶどうさん。


そこは山の中の、畑が近くにあるところ。お菓子工場を併設したお菓子屋さんだ。


数台分の駐車場は埋まっており、つぎつぎに人が入ってくる。

お店に入ってみると、レジ待ち、注文受け待ちのお客さんが数人並んでいる状態だった。


お目当てはあったものの決断の遅いぶどうさん、のんびりと物色をしていたら先着のお客さんの列はなくなっていた。


買い物を済ませ外にでてみると、再び車が入ってくる。

山の中なのに、かなり人気のお店のよう。

ぶどうさん到着後、第二陣のお客さんの波が押し寄せていた。


車に乗り込むとき、ふとあることに気づいた。

このお店は洋菓子工場を併設しているためか、お菓子のにおい、特にバターフレーバーが強い。


ぶどうさんの家の近所にもお菓子屋さんはあるが、こんなににおいがするだろうかと不思議に思った。

近所のお菓子屋さんといっても少し距離はあり、ぶどうさんちまでにおってくることはない。

お店の前を通るときに、においがするなあと思う程度だ。


自宅でお菓子を作ったりしても、においは焼いているときだけでいつまでも残らないし、今までどこぞの個人宅から強烈にお菓子を焼くにおいがもれ出てくるなんて経験したことはない。


しかし、このお店の周りには、強烈ににおいがする。

ぶどうさんはお菓子が好きなので決して不快なにおいではないものの、嫌いな人が嗅げばただの悪臭といえないこともない。


においの対策というものをしていないのだろうか。

山の中ゆえ、その必要なしということか。


このお店の近くには畑と民家が建っている。

距離もいくらかあるものの、においを隔てるものはない。


以前焼き鳥やのにおいに関して裁判があったような記憶がある。

焼き鳥のにおいを常時または毎晩嗅ぐのは、かなりきっついものがあるが、お菓子を焼くにおいというかバターの香りをこう毎日嗅がされるのもまた、きついのではないかなあなどと思ってしまう。


それとも、揚げ物のようににおいを嗅いだことで食べた気になって、実物を食べずとも胸がつかえ、かえってダイエットに有効?!なのだろうか。


いやいや、食いしん坊のぶどうさんだったら、もしかしたらおなかすくかもしれないね。


実際のところ、この界隈の人がにおいで迷惑しているのか気にならないのか、どっちなのかはわからない。

北国のこと、一年のうち窓を開け放つ季節が限られているため、さしたる問題にはならないのかもしれない。


におい公害のことなど、いままで考えたこともなかったぶどうさん。

今日のことでちょっと、考えをかえることにした。


将来家を買うとき、いつも食べ物のにおいがする環境では理性が働かなさそうでちょっと怖い気持ちがする。

よって閑静な住宅地を選ぼうと思うぶどうであった。


あ!・・・住宅地は住宅地の悩みってもんがあるのかな・・・・・?