永遠に続くかと思われたマヨネーズハーフの時代は、ある日突然終わった。
1/4とか、特保の油を使ったマヨネーズが出てきたからではない。
終わったきっかけは、夫の一言だった。
「またそういうの買うの?普通のでいいじゃん。ハーフなんて意味無し。おいしくないし、量を使えば同じ。」
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夫のいうことはまことに正しかった。
ぶどうさん、マヨネーズだけでなく油の使用量を減らし揚げ物類も殆ど食べず、お肉の脂身を避けるなど涙ぐましい努力をしていたのに、お菓子はたっぷり食べていた。
マヨネーズ大さじ一杯がどんなにカロリーが高かろうと、ハーフを同じ量使ってお菓子をたべれば、同じカロリーどころかカロリーオーバーなのだ。
しかも大幅に・・・・体も幅は広いが・・・・
繊細なオトメゴコロに厳しい指摘を受けたぶどうさんはがっくりしたが、確かにおいしくないし若干ではあるが割高なハーフをわざわざ買うこともないとあきらめることにした。(体型を・・・?)
あきらめた理由はそれだけではない。
ハーフの方がなにやら原材料が複雑であるのが気になっていたというものある。
けれど、すぐさま普通のマヨネーズにしたわけでもなかった。
それというのも、マヨネーズには大概化学調味料が含まれているのが気になっていたからだ。
化学調味料はいまでこそ悪者扱いだけど、ぶどうさんの子供のころは当たり前に使われていた。
いまでも大抵の食品に入っているが、表示は控えめだ。
化学調味料は絶対にとってはいけないとここでは言わないが、ぶどうさんとしてはなるべくとらないようにしている。
こういうのを食べると、なんだか口の中が粘っこくて喉が渇く。
体が欲しいと思っていないようだからだ。
それに外食やインスタント食品を皆無にすることはできないし、気づかないうちにどこかで口にする可能性があるので、なるべく自分で作るものには入れないようにして余地を残している。
そこで、マヨネーズを選ぶ基準を、化学調味料が使われていないもの、ということにした。
ところが化学調味料の含まれていないものは限られていて、選ぶ余地がない。
しかも瓶入りだったりする。
瓶入りだと、使うときにスプーンを使わなければならない。二人暮らしでそんなにマヨネーズが減らないぶどうさんちでは、衛生上非常に気になるので、これは避けたかった。
エコじゃないといわれても、チューブ入りのほうが使い勝手にしても衛生面にしても断然いい。
そういうわけで、あっさりとこの基準は目を瞑るということになってしまった。
菜食になってからは卵がはいっていないものを選んだこともあった。
おいしくなかったのでリピートはなし。
このころには量にも疑問を持つようになり、出来るだけ300g入り以下のものでチューブ入りのものを買うと決めた。
200gではちょっと少ないからだ。
一本400円以上する一部の人に大人気の自然食品店のマヨネーズを買ったりもしたが、味が全く合わず
使い切るのに往生したこともあった。
どんなに中身がよくても、家族が「まずい」といえば、使う理由がないことになるのだから。
いくら捜しても納得のいくマヨネーズはなく、結局ぶどうさんちは生協のマヨネーズに舞い戻ることになったのである。