昨日のブログで書いた「カード電話」


知らない方はいないだろうが、携帯電話が普及した今、もはや過去の遺物と化している。

昔は、ガラスのボックスのなかや列車の中にもあったし、駅や公共施設にはずらりと緑色の電話が並んでいた。


テレフォンカードはあちこちで売られていたし、企業の宣伝用に配られたりもした。

金券ショップでちょっとだけ安く売られていると喜んで買ったものだ。


学生時代にはおまけ金額のおおい、額面の大きいカードがあったが、偽造が横行したため少額のもののみが売られるようになったのがとても残念であった。


公衆電話は土日はちょっとだけ安かったけど、市外電話の料金は驚くほど高く、どんどんカードの残高が減っていくのが恨めしかった。


緑の電話の前は赤とか黄色とかピンク(薄緑もあったような)とかのコインの電話で、小銭を沢山用意するか50円や100円をいれられるものであれば通話時間を考えながら放り込むというシビアな選択を迫られていた。


ぶどうさんの学生時代にはカード電話は普及してそんなに経っておらず、町の全部の公衆電話がカード電話に切り替わっていたわけではなかったのを思い出す。


時折昔の歌の歌詞にでてくる「カード電話」や「コインが落ちる」もしくは、「公衆電話に並ぶ人」というのは、40前後なら思い当たるところもあろうが、今の10代にとっては謎であるにちがいない。


緑の電話は、しかしあるとき姿をみせなくなり、また違った電話が街角に現れるようになった。

IC電話とやらにきりかわったのである。

これが緑色の電話ほどに町中に溢れたか・・というと、そういう記憶はない。


いつしか携帯電話が普及し始め、公衆電話は徐々に姿を消し始め、その役割を変えていくことになったように思う。


昨年の災害で久しぶりに脚光を浴びた公衆電話。

ぶどうさんもお世話になった。


もう使わないだろうと思いつつ財布に忍ばせておいた残量の少ないテレフォンカードが、このとき活躍することになった。

災害時は課金されないため、停電で電話が使えない&携帯は全く通じない中、無事の連絡をするために使わせてもらったのだ。


10円玉でも良かったのだろうが、ATMが動いていない中で現金を減らすのに不安があったので、このカードがあって気分的にとても助かった。


なんでも手放してもたない、というのは潔くて人生カラっとしていけそうだが、テレホンカードの残額が少ないものを残しておいて一枚は財布に忍ばせておくといいかもしれない。

自分だけでなく、誰かのために使えるかもしれないし。


そして大事なのはカードがあることだけでなく、身近に公衆電話がどこにあるのかチェックしておくこと。

これをお忘れなく。


ちなみに、公衆電話が活躍するのは災害のときばかりではない。

もはや携帯を持たない人はいないだろうが、ぶどうさんたちがまだ携帯を持たなかったときの引越し時にもお世話になった。



電話会社がミスって電話をつないでいなかったからだが、そういうこともあるので財布にそっと一枚入れておくことをお勧めします。