長い間文房具類の購入を封印していたぶどうさん。
その理由は、家に沢山あるから。
いっそのこと全部捨ててしまいたいと思いつつ、地道に使い切る作戦を何年も続けてきた。
ところが文具ってなかなか減らない。
減らない原因は簡単で、使わないから。
家で仕事も勉強もしていないぶどうさんだからノートもメモも、鉛筆もシャーペンや芯も、ボールペンも蛍光ペンも付箋もいらない。
使わないものが堆積し、どうするかなあと頭を悩ませること数年。
それが一転、ちょっとしたきっかけで文具を使う日々が始まった。
ちょっとしたきっかけとは、なんのことはない、管理のためのメモをよくとるようになっただけのこと。
メモや付箋、ボールペンが少しずつ減り始めた。
最近黒のボールペンを2本使い切った。
すかさず長いこと待たせすぎた予備のボールペンをだし、待機文具を眺めたところ、黒のボールペンの予備は1本になっていた。
予備を使い切らなければ、新しく買うことはできない。
なぜなら、一本使い切るのに数年はかかっている気がするから。
今予備を買えば確実に劣化するし、使う時になってもっと素敵なのを見つけていたり違う気分になっていたつまらないじゃないか。
それに、次にボールペンを買うなら、長く使えそうないいものを買いたい。
じっくり選んで、見た目のつまらない100円程度のボールペンとはおさらばしたいし。
そういうわけで買う予定は全然なかったのだが、先日新しいボールペンを買ってしまった。
衝動買いではない。
はがきを書く用の、ちょっと太めのペンが必要になったからだ。
それまで好んで使っていたのが0.3ミリのゲルインキボールペン。
でもちょっと細い。
0.7ミリ位あったら太く書けるかもしれないと、買いに出かけた。
文房具屋ならためし書ができるが、行ったのはスーパーとホームセンター。
商品が棚にぶら下がっているだけで、書くことはままならない。
太さで迷い、インクで迷い、リフィルのあるなしで迷い、軸の太さで迷い・・・・・散々迷い、で、買ってみたのだが。
結論を申し上げると、0.7では細かった。
パッケージには細字と書いてあったのだが、そのとおりであった。
0.3の2倍強は太いはずなのに、思ったより細い。
細字、というのに偽りはなかったのである。
はあ、失敗。
とはいえ、書き心地滑らかで見た目もまあまあいいので、もらい物のボールペンの比にならないほど気に入っている。
お値段168円。
多分無印良品とか、100均一とか、文具屋とかに行ったらもっといろいろ、100円前後で多種類のボールペンがあったに違いない。
それでも倍半分違うわけでなし、60円プラスで見た目がちょっといいものを買えて満足である。
え?100円程度のボールペンはおさらばしたいって言ったんじゃなかったっけって?
そう。そうなのだが。
ちょっと思いなおす出来事があったので、その話はまた今度。
それにしても新しいボールペンって、自分でお金を出して買うボールペンって、いいねえ。
たとえやすくても、自分で選んだ感があるって。
そこらへんに10年以上(20年物もあり)くすぶっている文具、この際全部捨てたろうかなとさえ思ってしまったぶどうであった。