げじげじが出て大騒ぎをする夫を尻目に、あることを言うべきか否か悩んだぶどうさん。
そのあることとは、「「げじげじは見た目凶悪だけど、そんなにわるいやつじゃないんだよ・・・」ということ。
げじげじは肉食ではあるがそれほど人間に攻撃性はなく、むしろ他の不快害虫を食べてくれるらしい。
つまり、益虫の類でもあるらしいのだ。
とはいえ、げじげじがいっぱいいたら卒倒するだろうけどね。
やにわにフリーペーパーを握り締め、夫はげじを殺すかと思いきや。
なんとか紙の上にげじをのせ、網戸をあけて階下にむかってポイ。
外に逃がしたのである。
(ぶどうさんちの階下には人は住んでいない。念のため)
ちょっとほっとしつつ、ぶどうさんの関心はげじが外に放たれたことではなく、なぜいたかということに移った。
ただ単に外から進入したのならいい。
一匹だけだから、多分家で繁殖したというわけではなかろう。
確かめようはないが、外から進入したにせよ、餌があるからいたのではないかと疑ったのである。
げじはゴキの天敵。
しかし、ゴキはこの家で見たことはない。
そのかわり、春からなぜかユウレイクモをしばしば屋内で見かけるようになった。
はじめはなんとも思っていなかったが、例年になく多いクモに密かに悩まされるようになった。
退治してもつぎつぎに出現し、出現するたびにこころなしか大きくなっているようだった。
げじはそのクモを食べにきたのではないだろうか。
そしてクモがいるとうことは、クモが食べるものがあるということ。
・・・・ううううう・・・となるとやっぱりダニがいるということだろうか。
食物連鎖から考えると、夫が刺されたダニがツメダニなら、その食料のコナダニがいて、コナダニは埃やカビを食べ・・・・
あ!そうなると汚宅に行き着いてしまう。
どよよよーん(@_@)
まあつまり、やっぱり家の中が汚いってことね(涙)
けれど、なぜなのだろう。4月に家の中を徹底的に掃除したのに。
全くわからない。
仕方ないので寝具と部屋の掃除だけは出来る範囲ですることにしたのだが、それからしばらくしたからのこと。
いつものように畳に掃除機をかけ、さあ、寝具に掃除機をかけようとしたその瞬間。
畳の上のゴミがいきなり動き、畳の下にもぐりこんでいくのを偶然にも見てしまった。
こんどはなに?。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。
めがねをかけても視力の悪いぶどうさんが見つけられたのだから、0.5~1センチ弱はあったのではないだろうか。
げじではないし、クモでもない。
ダニはあんなに大きくなかろうし、一瞬だったが細長く見えたような・・・・・
新手の不快害虫が畳の下にひっそりとうごめいていると考えたら気が気でなく、さりとてなんど同じ場所を見てもそれ以来その虫を発見できないでいる。
今度の不快害虫はなんだろう。
わからないだけに不気味だ。
不快害虫が現れる理由はひとつだけ。
餌があるから。その餌とは、カビ、ゴミ、埃、そのもととなるのが紙類、布類、・・・・・
もう何でもかんでも捨てたくなってしまったぶどうさん。
捨てれば困るし、捨てなきゃ掃除地獄、もうどうすりゃいいの。
そういうわけで、珍しく暑い夏をむかえた北国で半分ショート気味の頭と体をかかえて害虫に悩まされるぶどうであった。