冬至用に購入していたかぼちゃを切っていたぶどうさん。
フライングではあるが、状態が怪しくなってきたため調理することにしたのだ。
ちょっと小さめだしまあいいかとそのまま切ろうとしたら、やっぱり固かった。
せっかく研いだばかりの包丁がなにやらあぶない。
ここは面倒がらずに電子レンジをかけないと、と慌ててレンジにかぼちゃを放り込んだ。
レンジをかけたかぼちゃはだいぶ柔らかくなり、包丁がすんなり入っていく。
いやはや、よかったよかった。
なにしろぶどうさんちには、調理用の包丁が1本しかない。
これが使えなくなると、ご飯を作れなくなってしまう。
・・・ん?サボる口実になるか?
それ以外にあるのは、小さな果物ナイフ、パン切り包丁、肉用の小さな包丁、冷凍包丁、それに未使用の小出刃。
上げてみれば結構あるのだけれど、普段の食事を作るには全く適さないものばかり。
しかも、肉用や冷凍用、小出刃などは殆ど使わない。
常に使っているのは、調理用包丁、小さな果物ナイフ、パン切り包丁の3本だけ。
これだけあれば、普通に生活出来るってことだ。
以前は調理用包丁はいくつも持ってたし、数年置きに変遷していた。
不精者ゆえ鋼の包丁を持つ勇気は無く、ほとんどがステンレスやセラミックなどの錆びない包丁だった。
けれどなんとなくどれも気に入らなくて、買い換えては溜め込んでいた。
現在の包丁を使いはじめたのは10年前くらいからだろうか。
手に入れた経緯は、だれの結婚式式で貰ったのかはしらないが、引き出物用カタログからどれか選んだら?と母に勧められて手に入れた。
そんなに高級な包丁じゃなかったと思う。
一応使いはじめの頃は包丁にメーカー名が入っていたように記憶しているが、現在はそのかけらも残っていない。
一体あの文字はどこにいっちゃったのだろう。
この包丁を使い始めてから、料理の腕が一段と上がった・・というわけではない。
そういうわけじゃないが、ぶどうさんにとってとても使勝手が良かった。
大きさがほどほどで、重くない。
なにより気に入ったのが、刃が薄かったこと。
これだと、千切りがとても気持ちよく出来る。
見た目はオーソドックスな木の取っ手で、金属部分を差し込んだようなオーソドックスな形でまるでおしゃれじゃない。
形も牛刀と三徳を合わせたような微妙な形で、一体なんだろうなあという代物。
でも使いやすい。
結局持っている肉用以外の調理用の包丁を全部すて、これ一本にした。
大きなもの、固いものは苦手だけれど、普通に使う分には便利な包丁だ。
とくに固いものをうっかり切ると欠けるのではないかとびくびくしたが、そういうこともなく10年以上使えている。
買い換えるか、同じシリーズのものを買い足すかしたいが、一体どこのメーカーのものだったのか今となってはわからない。
あまりにも特徴が無く普通の包丁でしかないために、調べようも無い。
ああ、あの時メモさえしておけば・・・とちょっとだけ悔やまれる。
そのお気に入りの包丁も、この頃は切れ味が悪くなってきた。
おそらくぶどうさんの研ぎ方がいい加減で、なまくらのうえになまくらになって、もうカバーしようがなくなってきたのだろう。
そろそろ買い替え時かもしれない。
単なるステンレスの包丁ではあったが、それでも10年以上使えるってことは、大抵のものはそれくらいは使えるってことだろう。
そろそろ主婦歴が長いのだから包丁に凝ってもいい頃だろうけど、鋼の包丁はずぼらのぶどうさん向きではない。
次に買うのも、錆びない包丁になるだろう。ついでに砥石も新調しよう。
現在いいなあと思うのが、グローバルの包丁。ただし、これは両刃だ。
メーカーに送れば有償で研ぎなおししてくれるところが魅力だが、両刃だと普段に研ぐのが難しそうで考え中。
数年おきにメーカーに送るとしても、そしたらその間どうやって料理しろっていうのかも疑問だし・・・・
鍋も食器もたーくさんあるのに、なぜか包丁は1本だけ。
こういうのって普通の家ではありえないのだろうかと、変なところだけシンプルなぶどうさんちであった。