平日のお昼は、毎日夫に詰めたお弁当のおかずの残りを食べるぶどうさん。


おかずを小皿に移し変えることもあれば、弁当のおかずを一時置きする皿の端に寄せてそのままカバーをかけただけで放置することもあり。

かなり大雑把である。


そしてごはんはというと、別に茶碗を出すのが面倒なのでプラスティックのご飯用保存容器か、皿の余白にちょいと載せて食べる。

うーん、かなりものぐさである。


所詮おかずの残りなので、何をどれだけ食べたかわからないとはならないのだが、いかにも残り物、ということが強調されるのが気になる。


また、保存容器や無駄に大きなお皿、カバーなど意外に細々と洗いものがでてしまい、面倒なのだ。

いっそのこと1つの容器に詰め込んだほうが簡単な気がしてきた。


どうせだったら自分専用のお弁当箱が欲しいなあと思い始めたのだが、持ち運びもしないのに弁当箱を買う意義が見あたらない。

皿もしくは家にある保存容器で充分。


そう、充分なのだけどいつか弁当箱を買うことにした。

目指すは、わっぱの弁当箱。

わっぱ弁当箱といえば、そうあの高級品。


以前安っぽい使い捨てのお弁当容器に弁当を詰めたことがあったのだが、内容が悪くなくても貧乏臭く思えてうんざりしたことがある。

そのときに、いかに弁当箱のグレードが大切かを学んだのだ。


中身より、弁当箱。

弁当箱が立派なら、少々おかずが貧しかろうが残り物だろうが、そんなの関係ない。


よし、そうしよう!

と決めたのはいいが、さりとてわっぱは高い。

高いし、油ものを入れると滲みそうで怖い。

シミを避けるためにラップなんか敷きたくないし。それじゃあ台無しだ。


結局考えるだけで一向に弁当箱を買いにいかず一月。

殆ど弁当箱のことを忘れていたある日、時間つぶしに入った100円均一で、ふと思い出し弁当箱を見てみた。


100円だもの、小さいか安っぽいか変なデザインかだろうと思ったところ、意外やすっきりシンプルな弁当箱が並んでいた。

すべてプラスティック製であるが、電子レンジにかけられるようだ。

幼稚園生用から大人の女性用くらいまでのさまざまな大きさの弁当箱が、種類こそ少ないがいろんな色で並んでいた。


パッキンつきのものも、ナシのものも、仕切りありのものもナシのものも、大も小も105円。

(そりゃあ100均ですもの・・・)


散々大きさに悩んだ挙句、その中からパッキンつきの、500ml弱の弁当箱を選び、お買い上げ~。

考えていたより大きいかと思いつつ、柄の無いシンプルな弁当箱が気に入ってうちに持ち帰った。


持ち帰って改めて家で弁当箱を眺めると、なんだか小さく感じるから不思議だ。

家具や家電は逆なのにね。


早速本日より弁当箱におかずの残りとご飯を詰め込んでみた。


うん、われながら良いでき、いい感じ。

残り物オンパレードなのにそのまま外に持っていけそうな弁当の一丁上がり。(そりゃあ弁当箱ですもん)


量はぴったりだし、100円の安っぽさゆえの頼りなさそうなパッキンは、いちいち外すのに面倒なかんじがなくてかえってよろしい。


100円の弁当箱といえど、なかなかどうしておいしそうじゃないか。


かくしてぶどうの弁当箱は総額105円のプラ弁当箱に落ち着いた。

わっぱ弁当箱と比べたら月とすっぽん。


でもいいの。

洗いやすいから。わっぱは、もっと中身を充実させられるようになってから買えばいいんだし。


いやはや、しかし随分な節約をしてしまったものである。

わっぱの消費税分にも相当しないくらいのブツで済ませてしまったぶどうさん。


買い物上手というべきか、妥協上手というべきか・・・・・。

それは考えないことにしておこう。


さて、それではご飯にしますか。