週末のお昼ご飯は決まってパン食のぶどうさんち。


よって金曜日はパンを焼く日。


焼くといっても凝ったパンは作らない。ただこねて丸めただけのパン。

これが土日のお昼の主食となる。


日をおいて食べるのでバターや牛乳を使った、バターロールタイプのパンが多い。

ぶどうさんちでは牛乳は飲まないので、使うのはスキムミルクばかり。


スキムミルクだと常温で保存できるし、飲まない牛乳を買って余らせずに済むためとても重宝している。


ところでこのスキムミルク。

袋のまま保存すると粉が散るし湿気が入るので、ぶどうさんは空き瓶に入れて使っている。

きちんとふたの閉まる瓶だと湿気ないし、計量時に取り出しやすいのでこのスタイルが気に入っている。


3年ほど同じ瓶を使い続けていたが、ある日蓋を開けた際にふと変なにおいがしているのに気がついた。

スキムミルクって酸化したり腐ったりすることがあるのだろうか・・・・


まるでてんぷら油がくたびれたようなニオイ。

今までパンを作ってきてスキムミルクが油臭くなった経験はない。


なんだか気持ち悪くなって、瓶の中のスキムミルクを全部捨て、瓶を洗って再び新しいものを入れることにした。


ところが。


2週間後瓶を開けてみたら、やっぱり油臭い。

移し変える前に嗅いで臭くなかったものが、しばらくしたら以前と同じようなニオイになっている。


傷むにしては早すぎるので、ぺろりとなめて味を確かめた後、つかえそうと思いどんどん使うことにした。

どんどん使ったが・・・やはり油臭いということは酸化しているかもしれないと思うと気持ち悪い。


半分以下になったところで思い切って捨てることにした。

そして、瓶を再び洗った。


洗いながら、もしかしたら瓶が悪いのかも知れない・・・といことに気がついた。

実は以前、同じ瓶に入れた米や豆がかびてしまって以来、瓶に対してあまり信用を置かなくなったのだ。

ガラスは液体なので、もしかして信用ならんのかと瓶を疑ったのである。


でもなあ、そしたら保存食の瓶詰め食べられんやん・・・って、ことはこの際置いておくぶどうさん。


瓶を洗い、瓶にニオイが残っていないのを確認し、この瓶をもう一度使うか否か考えた。


スキムミルクを入れても湿気ないこの瓶にはとても重宝したし、市販のスキムミルクが全量はいるし、形はスリムで邪魔にならない。

こんなにいい瓶なのに、繰り返し同じニオイがつくのだから、もう捨てるしかないかも。



じーーーーーっと瓶を眺めていると、ふと蓋が目につた。

蓋のパッキンが、もしかして臭いのかも?


パッキンはしかし、白くきれいで長年使っている割には傷んでいない。

ニオイはほとんどしないが、うっすらと何かにおいがする。


この瓶にはもともとピーナッツバターが入っていた。

ピーナッツバターは時間がたてば油臭くなるのだろう。そのニオイがパッキンに残っているのかもしれない。


でもおかしいぞ??

以前は詰め替えたスキムミルクにそんなニオイはしなかった。


そこでよーくよーくパッキンを見ると、なんと瓶の形に丸く薄黄色い塊がところどころへばりついているではないか。

湿気て蓋についたスキムミルクが古くなったやつだ!


なんと、ニオイの原因は古いスキムミルクであった。

それがパッキンにくっつきパッキンにニオイをつけていたのだ。

そしてそのニオイがスキムミルクに移って・・・・・


結局ニオイの元は蓋にへばりついた古いスキムミルクで、これが油臭いニオイをかもし出していたのだ。


スキムミルク自体が悪くなっていたというわけではなかったらしい。

元凶は、ぶどうさんが空になった瓶と蓋を適当に洗っていたから。


ああ、がっくり。

捨てる必要のなかったスキムミルクを沢山捨てちゃったよ。


もったいないことこの上なし。

こういう無駄がぶどうさんには多いんだよなあ。


かくして物事はすべて心をこめて念入れてやるべしってことを思い知らされたぶどうであった。


というか、老眼を疑ったほうがいいのだろうかとちょっと心配(汗)