大きなかぼちゃを2つも手にしたぶどうさん。
保存野菜といっても、2つはあんまりだ。
冬至まで持たせるには、大きすぎて邪魔。
早々に食べようと決めていたが、その気にならず放置していたら。
ある日、常温に放置したかぼちゃに異変が起きているのを発見。
慌てて確認すると、哀れ表面に小さく白いかびようのものと、ポツポツとスポットのように柔らかいくぼみができていた。
気にかけられなかったから拗ねたのか。
かぼちゃは静かに小さな反乱を起こしはじめていた。
保存野菜のはずが、たった2週間ほどでこのような状態になるとは。
暑かったせいなのか、それとも置いた場所が微妙に風通しが悪かったせいなのか。
いずれにせよ、かぼちゃはジクジクと傷みはじめていた。
やばい。いくらもらったものとはいえ、そのまま捨てるのは忍びない。
慌てて包丁を入れた所、カビは表面のみ、傷みもそれほど深くはなく、全く食べられないことはない。
カビの部分は中に入り込んでなかったとはいえ、菌糸が伸びているかもしれないので大きく切り落とし、傷みの部分は取り除くことにした。
何とかセーフ。
セーフはいいが、切ってみたところあまりおいしそうなかぼちゃではない。
西洋かぼちゃの割にはねっとりした感じで、水分が多そうだ。
でもギリギリまで煮きれば問題はなかろうと、早速かぼちゃの煮物を煮てみた。
・・・おいしくない。
放置していたせいなのか、傷み始めたかぼちゃだからおいしくないのか。
いくら水分を飛ばしても水っぽく、なんとなく芯があり、ほっくり感がない。
水分の多すぎるかぼちゃだったから早く傷んだのか、栽培方法に問題があったから傷みが早かったのか、そこのところはわからない。
その責任はぶどうさんにはないとして、保管方法と食べる時期を逸したのはぶどうさんの問題。
半分を煮たりや焼いて食べたものの、もう限界。
おいしくないかぼちゃをもてあましてしまった。
こういうかぼちゃは冷凍しても水っぽいだけでおいしくないので、保存するだけ無駄だ。
お菓子にしてもおいしくないかぼちゃのお菓子はおいしくない。
どうするか。
まだ半分ある。
数日冷蔵庫に放置した後、ふとひらめくことがあり実行したぶどうさん。
結果は大成功。
おいしくないかぼちゃは、見事にかぼちゃとしての使命を全うしてくれた。
なにをつくったかとういうと、パン。
パン生地に練りこんだのだ。
するとあら不思議、おいしくない水っぽいかぼちゃが入っているにもかかわらずふんわり甘いパンが出来上がった。
パン生地は黄色でまぶしいくらいに美しい。
夫にも大好評。
ということで。
これから水っぽいかぼちゃに当たったときは、パン生地に練りこんでかぼちゃパンにするということで決定。
今回パン生地に入れなかった残りは捨てずに大切に冷凍保存することにした。
みなさん、どうぞお試しあれ。
あと一個のかぼちゃは・・・どうなんだろうなあ。
もうしばらくかぼちゃは食べたくないし、冷蔵庫の邪魔ではあるし。
切って冷凍でもしておこう。
冷凍かぼちゃのように切っておけばいいんだしね。
それを煮ておいしくなかったら・・・・
夫が忘れた頃にまたかぼちゃパンでも作って出してやろう。うひひひひ。