最近ネットニュースでは頻繁に子供と親の問題が取り上げられている。
いや、最近取り上げられるようになったというのではなく、ぶどうさんの関心がいっているから目に付くのだろう。
実・継・義両親から子への虐待、里親による暴行死疑惑、日米間の親権の問題。
その一つ一つを詳細に調べたわけではないので迂闊な事はいえないが、それぞれが個人、家庭、社会に根ざした深い闇の問題であるように感じられた。
そして根源は、誤解と信頼関係の欠如、それから引き起こされる暴力によって悲劇が繰り返されているのかと。
虐待や暴行死疑惑に関しては、まだまだ調査中だし、家庭内で起こったこととして詳しく公表されることはないだろう。
原因究明や対策がとられないまま次の悲劇が繰り返されないためにも、是非とも社会で情報を共有することが大切だ。
すべての人が社会の宝の子供を健全に育てるという意識をもち、老いも若きも他人の子であれ自分の子であれ適切に関わる風潮を生み出すべきだ。
また日米間の親権の問題に関しては、一体どういうことになっているのか、詳しいことが国民全体に全く伝わってこない。
伝わってこないのに、なぜかハーグ条約を批准するのしないのの検討に入っているという段階であるのに不思議を感じる。
なんでもニュースでは、国際結婚した日本人女性が米国籍の子供を勝手に日本に連れ帰ったことが問題になっているようだ。
アメリカや欧米諸国には子の親権に関しハーグ条約というものが存在し、それをクリアにしない限りは勝手に子供を自国に連れ帰ってはならないようだ。
子供は両親あってのもので、片親が勝手にもう片方の親と引き離したり、子の将来に重大な損失をもたらすようなことをしてはならないと思う。
しかし結婚し子供を持つということが個人的なことであること、その結婚生活で何が起こったかということが本人達以外にはわかりえないこと、逃げ出さねばならないことがあっても味方になる人がいない土地で言葉の壁にぶつかりどうしようもないことなど、諸事情がある場合が殆どなのではないだろうか。
なぜなら、パートナーシップがうまくいっていれば離婚など考えないし、子供をわざわざ自分で引き取って国外に連れ出したりはしないだろう。
日本は今でも片親とくに女性だけで子供を育てることが簡単な社会では決してない。
国際結婚に潜む慣習や認識の違い、人種問題、子の帰属意識への問題など全く個人任せであるくせに外国からの圧力にすぐに屈するような対応をするのはいかがなものだろう。
アメリカの常識が世界のスタンダードなんかじゃない。日本の常識になりえないことがわからないのだろうか。
逆も然り。
一番大切なのが人間としてのスタンダードを意識すること。
それに照らし合わせたときどうなのかを検討し、ハーグ条約への加盟非加盟を決定するべきだ。
国際社会の一員であると胸を張っていうのなら、国内での議論を避けては通れないだろう。
国内でどうあるべきか決めてからでも遅くはないのではないか。
いや、決めなきゃならない。
それと同時に日本政府は、子の親権や人権をどうこう見る前に、日本国民である日本女性を守ることが先決であろう。
日本人を守らずしてなぜに日本の政府といえるのか。
日本は誰のためにあるのか、誰に支えられているのか、よく考えなさい。
棚ぼた以外のなにものでもない新しい内閣よ、もうちょっとましな検討と議論をしておくれといいたい。
子供は未来を作る人、国を作る人だ。
その子供を立派に育て上げるために、教育、環境、文化を大人が整え、甘やかすことなく社会が育て上げていくことは今後の大切な課題だ。
それにはそこに直接関わるマダムの強固な意志と哲学が必要だ。
マダムの健闘を祈る。