つかれきった週末の午後。


昼寝をしながら、ねぼけつつ夫に暴言を吐くぶどうさん。


「夕飯は何にする!」


すごい剣幕で聞く妻に、夫は「カレー」とのたまった・・・らしい。


1時間後に起きた妻。

外に出かけた夫がいつ帰ってくるかわからず、夕飯のメニューにしばし苦しんだ挙句夢の中で作っていたちゃんぽんを作ろうとした。


が、なぜか突然カレーが作りたくなり、前夜レトルトのカレーだったことに引き続きその日もカレーにすることにした。


カレーは時間がかかる。

かかるのだが、ちょっと試してみたいインスタントルーが手元にあったぶどうさんは気負わず適当にカレーを作ることにした。


30分もかからず作るカレー、煮込んでなじませる時間いれて1時間ちょい。

なんとお手軽なのだろう。


全体の量を減らし、肉はひき肉、じゃがいもやにんじんは小さめ、豆はすぐ煮えるレンズマメ、使った香辛料は4種類のみ。

でもレトルトカレーに比べたら、断然手抜きじゃない。

いつもは鍋一杯に作るところを、いいとこ3回分であるのは残念だが(なにが?)冷蔵庫が西瓜で満杯なのでそれも仕方あるまい。


久しぶりの、それこそ突然のカレーにさぞかしびっくりされるかと思いきや。


帰宅した夫が一言。

「よく短時間でカレー作ったねえ。カレーって言ったの覚えていたの?」


なんと、夫の驚きは「メニューがカレー」ということではなく「自分のリクエストが受け入れられていた」ことであった。


寝起きの悪さと寝ぼけのひどい妻は夫のリクエストなど全く記憶になく、夢の中ではちゃんぽんを作っていた。

夫の言うことなど聞く耳持ってなかったのである。

自分できいたくせに・・・


・・・でもなんでカレー作っちゃったんだろう。

誰かが耳打ちしたんだろうか。


まあでもそれはおいておいて、今回のカレー。

インスタントのルー2つで2皿分を使った半インスタント。

レトルトよりマシってこと位であまり褒められたもんじゃない。


少しだけ手間をかけおおよそ3回分、約6皿分のカレーができたわけだが、少量かつ手軽に作った割にはなぜかとてもおいしかった。

なにより、短時間に味がきまったというのは驚きだった。


どうやらカレーのおいしさって手間や規模とは関係ないらしい。

上手にインスタントを使い、ちょっとした閃きによる工夫をすれば料理っておいしくなるものらしい。


後一回、本日食べれば終わっちゃうカレー。

いつもほど手をかけたわけじゃ無し、夏だからこそ冷蔵庫に空きがあるわけで無しで量を減らしたけど、また作ってもそれほど骨じゃないからまあいいか。

3回分なら、おいしく食べられるちょうどよい量だったといえるかもしれない。


カレーは手抜き料理の筆頭といわれるが、今までぶどうさんにとってはカレーって結構面倒なものであった。

カレーは一日かけて作って、保存したらしたで冷蔵庫の場所をとるもの。

そんな概念がちょっと覆された。


手抜きだけど、ちょいと怪しげなものは入っているけど、こういう作り方をして食べたいときに食べたい分だけ作るやり方もアリかもしれない。

何日も続けてカレーなんて献立にせずに済むしね。


インスタントルー万歳!たまにはいいよね、たまには(言い訳・・)


手の込んだやり方をするとき、気軽に作りたいとき、自分の体調や気分に合わせてどちらも心得ておくと、家族に笑顔でおいしいご飯をいつも用意できるんだろうなと教えられた気がしたぶどうであった。


そう、大事なのは笑顔でご飯をいつも用意できること!なのだ。


たまにはいいのよ、インスタント。たまには。。。ムニャムニャ・・

前日レトルトカレーだったくせによく言うわ・・・