ベルバラの舞台はヨーロッパ、フランス。

時代はフランス王国ブルボン王朝。


主役のマリーアントワネットやオスカルの生年1955年を基点にフランス革命1789年+3年ほどの間の物語のよう。


因みに日本はこのとき江戸時代。

飢饉やらで混乱していたようであるが、内乱状態ではなかった。


ベルバラの漫画自体をよんだわけでなく、誰かのフィルターの通った解説本ゆえ偏向があるのは考慮に入れた上で、その時代の全体性と登場人物たちの性格や起こった事件などを頭に入れながら読みすすめていった。


ベルバラはフィクションではあるが、登場人物の中には実在の人物がかなりいる。

あの時代に起こった出来事を踏まえて描かれているし、細かいことは抜きにして「こういうことがあってこうなった」ということに関してはそれほど逸脱してはいないと思われた。


ただし、歴史ものの最大の欠点は、100%真実は決してわからないということ。

誰の目から見てどう記録されたかなんてわかったもんじゃないし、今の時代から見て妙に思うことでもその時代背景を考慮に入れたら自然なことであったりするので、単純には正しいとか間違っているとか史実にあっているとはいえない。


ここでぶどうさんが言いたいのは、ベルバラが史実にあっているとかいないとか、ただのフィクションじゃないかとか、そういうことじゃない。


著者の池田さんの人物の描き方がどうのこうのとかいうのでもない。


解説本をよみ、適当にネットを使って人物像や事件を調べてみて痛切に感じたことがあった。


「ぶどうさんは、この時代が嫌い・・・」


華やかでマリーアントワネットが輿入れしたことによりさらに文化が花開いたブルボン朝時代。

そして見てくれはいいけど、陰謀や思惑ばかり策略ばかりで人の心は暗黒時代・・・


日本ではとっくのむかしから「義」があるのに、ベルバラの世界のなかでそれを持っていそうな人は善人として描かれて存在はするものの、殆どの人はなーんにも考えてないおばかさんか、頭よすぎて悪いほうに使う人ばかり。


そりゃ、破綻する訳だよ。

人の心がすさんでいるわけだよ。

革命の名を借りて人が死ぬわけだよ。


みんなの自分ことばっかりだもの。

全体見てないもん。


でもこれって、今の日本人なんだよね。

自分のことばっかりで、地域を、県を、国を世界を、全体をみれない日本人。

今が踏ん張りどきなのに、見てみぬ振りして自分の小さな世界だけに目をそらし続ける日本人。


あんぽんたんな日本のトップ。

献金問題があっても居座る首相に、問題大有りなのになぜか擁立論がでるいまだ国会議員をしている外国人献金をうけた元外相とかを推す与党とか。

なんで民主党から今の首相のかわりを無条件でだせるのさ。


それを黙ってみている日本人。

選挙権があるのにそのまま見過ごすってことは、王政下の民衆と同じように義務はあるのに権利を認められていないのと同じなのだよ?


つらつらとベルバラのあれこれを考えているうち、なぜ読みたくないかという理由がわかった。

似ている・・いや、自分たちのことだったから嫌悪したのだと、愕然とした。



ベルバラは、ただの漫画だ。


漫画だけど、史実にあっているかどうかは別として昔の他所の国の話だけど。


人って成長するどころか江戸時代前の水準さえみたせないほど退化さえするものかと、今の日本を憂える材料となった。


細かいことはどうであれ、「昔どこぞの国で何が起こってどうなったか」ということだけははっきりしている。

それをふまえると、日本の状態は現在手放し運転をしていいときじゃないことを認識するときだろう。


国民一人ひとりがしっかり声をあげ、見張り、国政に参加する気持ちでいなければならない。


もう目くらましの事件や事故などに気を取られている場合ではないのだ。


日本に生きる、日本を愛する日本人として意識を高く持とう!


それが当然の感情であり、当然の意識のあり方である。

これらを制限されてきた戦後生まれ世代にはなじまないかもしれない。


目を覚まそう。


あなたは何で日本に生まれ日本人にうまれ、日本人として生きてきたのか。

今一度じっくり考えていただきたい。


あなたの国は、この日本なのだ。

あなたの体は日本から生まれ日本ではぐくまれたのだ。


それを愛することは恥ではない。

誇りだ。


誇りを取り戻そう、意識を取り戻そう。


一丸となって日本を守り繁栄に導こう。


それが時代を担う私たちの役割なのだから。