いつか使うかも・・・のいつかは来ない。


それ、片付け本や片付けメソッドの常識。


ところがこの常識が時々覆される。

覆される=捨てて失敗だったってこと。


でも片付け本では、それは失敗とはみなさない。

いや、失敗ではあるけど必要ならまた買いなおせばいいということで切り抜ける。


ぶどうさんもそう思う。

たとえ時々片付けの常識が覆されても、失敗は何事にもつきものなのだし買い直しがきくなら買いなおせばいいと思う。


人生には失敗なんてことはありえず、失敗は必ず学びとなりプラスとなる。


そうそう、そうなんだけどさ。


なぜか我が家の場合いつかはやってくる。


最近もその「いつか」はやってきた。


幸い捨てていなかったので活用されたのであるが、何でこういう事態が来るんだろうと考えた。

そして思った。


「好きなもの、すきなことって、やっぱり捨てられないんだ」

きっぱり捨てた、やめた、諦めたつもりでも心に残っているんだなと。


大げさな言い方だが、じゃあ一体何が再活用され、常識やぶりとなったかというと、それは


「コーヒーグッズ」


ぶどうさん、コーヒーを入れるのが好き。香りをかぐのが好き。

どんな銘柄が、とかどこの産地かなんて全然わからないけど、コーヒーを入れるプロセスや飲んでいるときの時間が好きなのだ。


しかし、カフェインが体に合わないことでカフェインレスのコーヒーに切り替えることにし、手軽さと味の面からインスタントを活用することにしたのが随分前。


結婚前にわざわざリクエストして贈ってもらったコーヒーミルや気に入って買い換えたドリッパーは、レギュラーコーヒーをやめることで不要になった。

その他計量スプーンや特殊な形用のフィルターも、一緒に不要になった。


お茶用に使っている戸棚のかなりの部分をコーヒーグッズが占めているため、ある日ぶどうさんは夫に聞いてみた。


「もうこれ、捨てようかと。」


それぞれきれいではあったけどミルは軽く15年以上つかってたしドリッパーは安物だからそんなに惜しくなかったのだ。


ところが夫はこう言った。


「いや、また使うかもしれないよ?」


そんなことはないだろうとは思ったものの、一年後、夫の言うとおりまた使うことになったのである。


あなおそろし、夫の千里眼。


とこで、道具は残しておいたものの、消耗品であるフィルターは使いかけ以外全て実家に送ってしまっていたぶどうさん。

近場のお店を散々捜したが通販以外で見つからず、結局フィルターだけを注文せざるを得なくなってしまった。

とほほ。


いつかは・・・ぶどうさんちの場合くることがある。


失敗を恐れてはいけないが、好きなことやそれにまつわることでムリしてやめようとすれば、「いつか」ってやってくることもある。


それも丸ごと受け入れて、「いつか」のために今どうするか、をその時々に自分と向き合いながら決めていくのが人生なのかなあとコーヒーを飲みながらしみじみ思うぶどうであった。