晩御飯の後片付けをしたついでに翌朝のご飯の準備をしているぶどうさん。
ついうっかり手が滑った拍子にパリンという音を聞いた。
しまったと思ったが後の祭り。
夫のご飯茶碗を見事真っ二つに割ってしまった。
そういえばつい先日も夫の湯飲みを割ったばかり。
基本的にあまり茶碗を割らないぶどうさんが、短い期間に2つも器をだめにしてまった。
・・・しかも、夫のばかり。
すまん、夫よ。
湯飲みは全く同じものがあったので即効解決、しかしそのご飯茶碗に代わりはない。
正直言うと他にもご飯茶碗が2種類各2個あるからそれを使えばいいのだけど、そうするとぶどうさんの使っている片割れがなんとなく浮いてしまう。
換えるならいっそ同時にかえたいし、素敵なものを買いたい。
そういうわけで、とりあえずはぶどうさんの茶碗を夫に渡し、ぶどうさんは昔買った小さいけれどちょっとかわいい柄のご飯茶碗を使うことにした。
ちょっとかわいいご飯茶碗は、ぶどうさんが独身時代に買ったもの。
雑貨屋さんのワゴンセールの中で見つけた、安物。
柄がかわいくて気に入って買って帰った。
ある日とあるデパートでそのお椀と同じデザインのものがシリーズででているのを知り、ちょいとお値段を見たところ結構なお値段ででていてびっくりした。
もしあのデザインであのお値段だったら、多分買わなかっただろう。
そのお茶碗は、かわいいけれど1つしかなく、いつも所在なさげであった。
よって一人のご飯のときには使うけど、二人揃ったご飯のときは使わなかった。
そのお茶碗が、やっと日の目をみたのである。
まあそれはよかったのだけど、ご飯のときのちぐはぐ感は否めない。
早く代わりを買わねばならない。
割った茶椀は、萩焼のご飯茶碗。
もともとはサイズとデザイン違いのものを3つ実家からもらってきた。
萩焼は土ものゆえの温かさが魅力。
けれど扱いが荒いぶどうさんのこと、1つ割り(これも夫のだった!)、2つ割り、とうとう最後の一個になった。
この一個も決して無傷ではない。
なんとなくどこかひび割れているような音がするので、もう替えどきではあるのだ。
割れてから新しいものを求める。
これは健全といえば健全。(あと2種類あるようですけどーー?)
新しいものを買う楽しみが生まれたのである。(だからーー)
ぶどうさんの茶碗探しが始まった。