料理修行中の身ながら暮らし方を見直すことになったぶどうさん。


見直すといっても、じっくりと考えなかった自分の理想やスタイルを見つめる、といったほうが正しいかもしれない。


ぶどうさんは、以前からシンプルライフという生き方を目指していた。

そう、シンプル。


その割には複雑怪奇なやり方、生き方で、おおよそシンプルとは程遠い。


なぜにシンプルライフにこだわるのか。

その理由は・・・忘れてしまった。


なにせ昨日今日そうしようと思ったのではなく、もう何年も、10年前からそう決め歩んできたつもりだった。

そんなに長いこと志してきたのに、その実何にもできてないところが恐ろしい。


今の時代シンプルライフという呼び名はちょいと古臭い感じだし、時代遅れっぽい。

数年前から怒涛の勢いでこの手のブログや書籍がでていたが、捨てる技術、~式整理術、断捨離、片付け魔法などの新しいことがつぎつぎとでてきて、「シンプルライフが~」なんて叫ぶ人なんていなくなった。


それでもぶどうさん、やっぱりシンプルライフという考え方が好き。

その手の本も、見つけたら手にすることにしている。


つい先日図書館で、シンプルライフを推奨し今でもweb記事を書いている金子由紀子さんの「持たない暮らし」という本を借りてきた。


シンプルライフを目指しているくせにこの方の本を読むのははじめて。

そして、フンフンそうだね~などと思いながら読んだ。


・・・・わけじゃなかった。


読んでいてすごく違和感を覚えたのだ。

金子さんの考えに違和感というよりも、ぶどうさんの持つシンプルライフへの考えが、どうもずれていることに気がついたのだ。


以前なら、金子さんの書いてらっしゃることに無条件に同意したかもしれない。

でもどうも今は違う。


この本は2006年刊行の本。もう5年も前のものであるので内容は古い。

内容は古いけど、金子さんの考え方は今も変わらないのではないだろうか。

考えが古いといっているのではなく、姿勢が変わらないといった方がいいだろうか。


けれど、シンプルライフを目指しているぶどうさんは、どうやら姿勢が変わっていたようだ。

正確に言うと、ぶどうさんのシンプルライフは時間を経て違うものに変化してきているようだった。


なぜにシンプルライフを目指したんだろう(忘れちゃったよ)

どう変化して何になっているのだろう。


ぶどうさんの理想ってなに?

ぶどうさんのめざすスタイルって、なに。

どうやって暮らし、どんな生き方がしたいの。


家のことを考えているのに、ほとんど自分探しクン状態に陥るぶどうさん。


果たしてぶどうさんに答はもたらされるのだろうか。