あんこなら粒餡派のぶどうさん。
世の中には粒餡派、漉し餡派とやらがあるそうで。
どっちもおいしそうだが、どっち?といわれれば粒餡を選ぶぶどうさん。
あんぱん、今川焼き、大福、どらやき・・・どれも粒がいい。
もっと細かく言うと、白餡のつぶがいいんだけど。
まあ、それは好みかね。
最近うちでたべるお菓子類は、買うものの比率が減り、自家製が多くなった。
夫はあんこ好きなので、簡単な和菓子類はうちで作る。
和菓子といっても、あんこからは作らない。
以前はあんこを自分で練って使っていたが、日持ちしないし、うっかり冷蔵庫に入れっぱなしにしがちで、つかいきれないことがあった。
すかさず冷凍しても、そうそう和菓子は作らなかったため冷凍庫のニオイがつき、冷凍庫で邪魔な上また練り直す必要があって自分で作ることに疑問を持ってしまった。
なにより、あんこから作ると、お菓子つくりのステップが増えよりハードルが高くなってしまう。
それで割り切ってあんこを購入するようになった。
お金は少々かかるが、保存と時間とを節約しお菓子作りのハードルを低めることができるようになった。
あんこの分自由になったので、いろんなレシピに挑戦することが出来るようになったといってもいい。
そうはいってもぶどうさん、大したもんは作ってない。
まんじゅうだとか、どら焼きだとか、水羊羹だとか・・・はっきりいって以前とあんまり変わらない。
でも気分が自由な分、レシピ本を眺めながらいろんな夢想妄想をして楽しんでいる。
次にどれに挑戦しようか(でも全然新しいものを作っていない)、今あんこがあるからこれを作ったらおいしいかなあとか。
そんな目で本を眺めていると、常々抱いていた疑問がつい首をもたげてくることがある。
和菓子の本で使うあんこのことで、だ。
和菓子の本をみていると、使うあんこは殆ど漉し餡。
粒餡のレシピは少ない。
考えてみるに、粒餡って、庶民的なお菓子にしか使われていない。
どら焼き、今川焼き、きんつば(厳密には粒餡じゃないが)、田舎まんじゅう、一部の最中・・・・
本格的な和菓子には、粒じゃなくて漉し餡ベースのものが殆どだ。
そう考えると、粒餡派、漉し餡派とかいうの自体なんだか変な話になってくる。
何のお菓子にでも粒餡か漉し餡、両方使えるという話ではないからだ。
お菓子を作っていてその辺のことがやっと納得できるようになった。
それというのもぶどうさん、手持ちのあんこで間に合わそうとして粒餡を使うところを漉し餡で、漉し餡を使うところを粒餡で、無理やり作って食べ比べ・・・食感や味の違いがはっきりとわかった。
なんでもいい、使い回せばいいって話じゃないってことを。><
上品なまんじゅう生地に粒餡が入っていたら食べた感じが変で、味もしっくりしない。
どら焼きに上品な漉し餡が入っていても、やっぱりあわない。
菓子の種類によってどのあんこを使うかという決まりというか、生地との相性というものがあって、上手に使い分けなければいけないとこ気がついた。
大体の使い分けが庶民的な菓子で生地に風味や固さや香ばしさがあるものは粒餡、上品系で生地が柔らかなものは漉し餡が合うなあと思う。
あんこっていっても、なんでも粒餡、絶対漉し餡とか、そういう話じゃないってことなんだろうな。
上手に使い分けて、おいしいお菓子を作るのが一番かも。
そういいながらおいしいあんこ屋はないかと、物欲全開、新しいお店の開拓を怠らないぶどうであった。
なんでも精進よ(←だったらあんこ練ろうね~)