弁当箱を買ったはいいが、弁当箱選びを誤ってしまったぶどうさん。
さすがにこれは大きすぎるのではないか・・・
返品するか否か大いに悩んだぶどうさん。
それというのも、近所のホームセンターに弁当箱がぶら下げて売ってあり、値段、大きさを見てしまったからだ。
同一メーカーではないものの、値段はなんと生協の7割弱、大きさもさまざまで容量込みでもそれほど大きさを感じなかったから。
悩んでいるうちに・・・3月の地震が来てしまった。
生協はそれどころではなくなってしまい、返品どころか受注さえ難しくなってしまったのだ。
おまけに、ぶどうさんのところも弁当どころではなくなった。
なにしろ、まずは停電や物流停止で買い物がまともにできなかったし、電気が通ってもガスの供給が怪しくなった。
ついでに食糧事情も悪くなった。
もうお昼の弁当どころではない。
その間夫の昼食はおにぎりだけになった。
地震からだいぶ落ち着き、日常が戻ってくるまでとてもお料理だ、お弁当だなどと考えて入られなくなってしまったのだ。
パッケージに入ったままの大きなお弁当箱は、返品される機会をなくし、扉を開けるとすぐ見える位置に鎮座したままどんどん下積みになって行った。
ぶどうさんの料理修行生活が始まるとともに、ぶどうさんのこころに何がしかの火が灯ったのだろう、いつかこの弁当箱に日の目を見させなければという気持ちがわいてきた。
それでも4月は結局そのまま弁当箱を眺めるだけに終わり、相変わらず洗われないままのスタンバイ状態にさえなっていない弁当箱が悲しく扉の中で沈んでいた。
連休が始まったある日、夫がぽつんとこういった。
「連休開け、休みを取るか未定だったから弁当を注文していないんだよね。」
夫の会社の弁当を頼むシステムは、前日までの注文で、最終ギリギリ変更可が当日朝らしい。
弁当がないと、お昼ご飯がないってことになる。
それはちょっとかわいそうだ。
長い休み明けだと家事がたまっているというのが気にはなるが、弁当がないなら作るしかない。
尻を叩かれてやっと重い腰を上げたぶどうさん。
弁当を作る前日夜にやっとパッケージを開け、弁当箱を洗い、取扱説明書をよむことにした。
そしてまた、意外な落とし穴に気がついた。
洗って気がついたのだが、蓋にくっついた箸箱部分がとんでもなく複雑で、洗うのと乾かすのが面倒くさいのだ。
そしてレンジでチン出来るのが本体のみで蓋はダメって・・・・・・・
そんなー!
おまけに2段式の下段のご飯の部分は、中蓋をするために山盛りにしてはいけないらしい。
ご飯メインのどんぶり弁当が作れないじゃないか。
ぶつぶつと文句を言いながらも、翌日早速おかずを作り、ご飯をつめ。
・・・たのはいいのだけど。
弁当箱が大きすぎて、入れる量を決めたご飯だとスカスカ。
仕方なく薄く広く入れることにした。これだと、多分運んでいるときに偏るねえと思いつつ。
これならどんぶり弁当出来るかも?という希望は見えたけど。
そしてもっとびっくりしたのが、おかずいれ。
詰めても詰めても一杯にならない。
こんなことって、初めてだ。
今までなら用意したおかずが殆どなくなることなんてなかったので、入らないなあとぶうたれていたのだが、大きすぎるお弁当箱って・・・おかずも一杯入るのね。
ああ、なんて面倒くさいことになったんだろう。
おかず4品もあれば一杯になるだろう、楽勝♪って思ってたのにね・・・
甘かった!
明日は何品用意しよう・・・買い物に行くのもめんどくさいなあ。
弁当開始2日目からして早々にして弱音をはくぶどうであった。
弁当箱、いつか、もうちょい小さいのに買い替えになるかも・・・・あはははは・・・・(力ない笑い)
常日頃お子さんの、特に男の子のお弁当を作っているお母さんをおもわず尊敬してしまったなあ。