洗剤ジプシーのぶどうさん。
過去いろんなものを試しては失敗し、乗換えし、また失敗し・・・の繰り返し。
まだ自分にとって洗濯洗剤の決定版!というのには出会っていない。
その理由は、おそらく住居が安定していないからというのがある。
いや、自分を正直に見つめて白状すれば、気が変わりやすいし、なにかにこだわりすぎているから決まらないということかもしれない。
思えば変遷がいろいろある。
はじめて一人暮らしをはじめた学生時代は、生協にある米ぬか石鹸を使っていた。
しかし、すぐに石鹸まけしてしまい皮膚科にお世話になることに。
そこですすめられたのが、品名はわすれたが中性の合成洗剤だった。
しばらくはこれを使っていたが、貧乏学生ゆえ割高の洗剤はやめ、普通の安売りの合成洗剤を使うことにした。
あまり問題はなかった。
水質への影響など考えれば合成洗剤は・・・と思っていたが、石鹸を使うことに抵抗があったので目を瞑ることにした。
結婚してからはあまり迷うことなく合成洗剤を使っていた。
新聞屋からもらったり、洗濯機を買い換えるときにおまけに沢山もらったり、実家からの荷物に入ってきたものを使っていた。
あまり買った記憶はない。
あまり買った記憶がない理由は、おそらく規定の量よりは減らして使っていたからだろう。
おかげで減りが遅かったのだ。
種類やメーカーに関してはあまり節操なく使ってきたものの、洗剤によってどうも夫の皮膚の状態が悪くなるものがあることがわかってきた。
一方私は全く平気。
若かりし頃はか弱かった私は、いつしか鈍感なおばさんになっていたようだった。
それからは、ある特定の合成洗剤は使うのをやめることにした。
そんな私が突然石鹸生活に目覚めることになった。
突然というわけではないが、きっかけは手のひらに湿疹ができるようになり、皮膚科に行くもそれが全く治らなかったから。
主婦湿疹というのがあるようだが、それとは違う。
3年かけて3軒目の病院でやっと病名がわかった。
病名はわかっても、湿疹は治らなかった。
いろいろと試した結果、石鹸洗剤に変えたら湿疹が出ないことがわかったのだ。
手洗い石鹸、食器洗い、掃除と石鹸に切り替え、最後に洗濯も石鹸にした。
振り返って考えてみるに、洗濯に関しては病気とは何の関係もないといまさらながら思う。
ちょうどその当時くらいから石鹸がもてはやされ、ナチュラルクリーニングという言葉が世に出始め、石鹸生活をすることが環境を大事にする知識人の常識ではないかということばを鵜呑みにし、すっかりのぼせ上がっていただけだったのだ。
要するにアホだったのだ。
石鹸生活は全般に悪くはない。
食器には石鹸をつかっているし、手洗いも石鹸で手のひらに湿疹はまったく出ていない。
逆に石鹸じゃないものを使うと、途端に湿疹が出る。
それに、確かにいろんな洗剤を買い置きしなくて済むし在庫を把握しやすい。
でも。
やっぱり洗濯には石鹸は向かないと結論づけることにした。
少なくとも私の場合は。
つづく。