新発売の文字にひかれ、柔軟剤を買ってしまったぶどうさん。

なんだかんだいって、新しいものには弱いらしい。


買ったのはライオンのソフランアロマリッチ。

ソフランは以前からあったが、これは天然アロマオイル配合の香りが長続きする柔軟剤らしい。


売り場でとても目に付く濃いピンク(スカーレット)と紫(ヴィオレッタ)のボトルが印象的だ。

アロマリッチは2種類のみで、ボトルデザインはごつい。

華やかな花が描かれていてきれいだけど、やっぱりごついし、なにせ濃いピンクと紫だし、他の洗剤類と並べて置くとバランスが悪い。

家の中であの色が洗濯機の周りにあると、ちょっとぎょっとする。


それでもボトル入りを買ったには訳がある。

エコの不思議のひとつで、本体入りのほうが詰め替えよりも割安だったというせこい理由もあるが、ずっと柔軟剤を使っておらず適当な詰め替えボトルがうちにはなかったからだ。


洗濯物の洗い上がりにフワフワやいい香りを求めていなかったというのもあるが、石鹸洗濯をしていたから必要なかったのだ。


粉石鹸を使って洗濯をすると、ふんわりしあがる。

まるで柔軟剤をつかったかのようにやわらかく仕上がる。

その手触りがとても心地いい。


なにより石鹸だと皮膚の弱い人に安心だし、環境負荷も少ない。(注;石鹸成分を充分落としても皮膚に刺激を受ける人が稀にいらっしゃるようです)

いいこと尽くめだ。

それゆえ石鹸洗濯にこだわって、夫にいろんな文句をつけられるたびにがんばって改善を続けてきた。


がんばってがんばってきた・・・・・・・・・が、北国生活2年目にして石鹸生活にピリオドを打つことにした。

もう限界だと思ったからだ。

北国は石鹸洗濯できるところではなかったのだ。


私の住むところは水道水の硬度が高いようで、すぐに白い粉がふく。

寒いので水温は低く、石鹸はとけない。

洗いのときに風呂の残り湯を使っても、すすぎで水は白く濁りためすすぎ2回ではダメ。3回すすぎが必要だ。


石鹸を多めに使い、洗濯に異常に時間がかかり、水道代が跳ね上がり、洗濯物はすすぎ残しで臭くなる。

おまけに洗濯槽には黒かびが度々発生し、カビとり剤を頻繁にぶち込む始末。


なんだかエコに反しているではないか?

どう考えてもおかしいので、石鹸を使い切った後潔く合成洗剤に切り替えたのだ。


今は生分解性の高い商品が出ているし、国産メーカーの洗剤を購入すればそれほど大きな間違いはないだろう。

間違いがあれば普通に製造販売できないだろうし。


石鹸洗濯にこだわって大量の石鹸と水とカビ取り剤を使うより、はるかにエコだと割り切ることにした。

けれど合成洗剤に切り替えても、悩みがなくなったわけではなかった。


洗濯物が臭いのだ。

石鹸洗濯のときは石鹸の油臭と落ち切れなかった汚れの臭いの両方があったけれど、石鹸は洗浄力が高いゆえ時間を置いたときの油臭のほうが気になった。

合成洗剤の場合は後者の落ち切れなかった汚れ、いわゆる繊維の奥に染み込んだ汚れの臭いがモロにわかるのだ。


晴れて乾きが早いときにはでない臭いも、雨や曇りで乾きが遅いととたんに臭くなる。

気温が高いときの閉めっぱなしの夜干しも、におう。


臭くなる衣類は、厚手のものや、乾きにくいシャツの襟首、そしてタオル。

臭くならないものは、新しいもの、薄手のもの、アイロンを当てるもの。


タオルは2度洗い、早く乾かすためにTシャツにアイロンをかける毎日であったが、これにも少々うんざり。

やってもくさいことがままあったのだ。


その打開をも兼ねて、柔軟剤を利用することにした。

柔軟剤に求めることは、臭くならないこと、のみ。フワフワになることはどうでもよく、香りが続くというのもどうでもよかったのだが。


なんだか面白そうだし、新発売なら、とお試しの気持ちで購入することにした。


さて、ソフランアロマリッチの使い心地やいかに?